ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

2月第2週・第3週の上映作品(大阪市内)で気になる映画

デパートはバレンタイン商戦真っ只中!
カカオの産地にこだわったフェアトレードチョコレートが浸透してきてますね
梅田阪急のチョコレート博覧会に行きたい気もするけど、混雑が耐えられない!
やっぱりネットショッピングが便利だわ〜 送料かかるけど

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「ブラック・スキャンダル」と「ブリッジ・オブ・スパイ」 対照的な2本のアメリカ映画

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公式サイト:https://warnerbros.co.jp/c/movies/blackmass/
※音声が出ますのでご注意ください

監督・製作:スコット・クーパー
脚本:マーク・マルーク、ジェズ・バターワース
製作:ジョン・レッシャー、ブライアン・オリヴァー、パトリック・マコーミック、タイラー・トンプソン
原作:ディック・レイア、ジェラード・オニール
撮影:マサノブ・タカヤナギ
美術:ステファニア・セッラ
編集:デヴィッド・ローゼンブルーム
衣装:カシア・ワリッカ=メイモン
音楽:トム・ホルケンボルフ
(2015年 アメリカ制作 123分)
原題:BLACK MASS

※ネタバレを含みます。結末に触れていますので、ご注意ください

【ストーリー】
 1975年、サウスボストンでアメリカの正義の根幹を揺るがす史上最悪の汚職事件が起きた。
マフィア浄化に取り組むFBI捜査官のコノリー(ジョエル・エドガートン)は、イタリア系マフィアと抗争を繰り広げるギャングのボス、バルジャー(ジョニー・デップ)に敵の情報を売るよう話を持ちかける。
(公式サイトより転記させていただきました)

実在したアイルランド系マフィアのボス、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーの話を基に作られています。

見る前には、ジョニデが特殊メイクのハゲヅラだし、予告編が「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2013年)みたいなノリなので、コメディ系のクライム映画だと思ってしまいますよね〜。
実は全く違います。あくまでも淡々と犯罪が繰り広げられるのです。

そう、この映画どうも宣伝の方向性がおかしい!
「アウトレイジな奴らに酔いしれろ!」というキャッチコピーも予告編も、映画の雰囲気にそぐわない。
ポスターでは3人並んでるけど、ジェームズ(ジミー)の弟ビリーは核となる役所では全く無いし。
これは、ビリー役のベネディクト・カンバーバッチ人気にあやかろうとしてるのか、または大物政治家というキャラが興味をひくだろうという狙いなのか?

配給会社の姑息な宣伝方法はさておき、映画自体は悪くないと思います。
なんせもう、役者が揃ってますから。
特殊メイクのジョニー・デップが話題にされがちだけど、コノリーを演じていたジョエル・エドガートンが特に良かったし、実質主役だったんじゃないでしょうか。

「キンキーブーツ」(2005年)ではチュイテル・エジオフォーの強烈キャラに影が薄かったジョエル・エドガートン
野心家だけど詰めが甘い、というか踊らされてる感が強くて、一番ハラハラさせられる登場人物です。
そりゃ、奥さんにも見放されるわ!
目立つタイプではないけれど役になりきるというか、こういう俳優さんがすごく好きです。

ベネディクト・カンバーバッチも、兄と距離を置きながらも葛藤する感じを控えめな演技で表現しています。
贔屓目で見ているせいかもですが、荒くれ者達ばかりの中に常識的で上品な人が登場するとホッとするというのが正直なところ。
実際のビリー・バルジャーの写真を見ても、紳士然として写っている。写真を見る限り、インテリの如才ない大物政治家という感じです。

映画の中では、そんな権力の塊みたいな兄弟が母親の世話をかいがいしく焼いている様子が微笑ましかったですね〜。
イタリアマフィアの映画などでも見られますが、身内の結束が強いというか、強面の男達もママには結構ベタベタなのです(笑)

殺しの連続でなかなかグロテスクな映画ですが、コノリーの妻マリアン(ジュリアンヌ・ニコルソン)の部屋をビリーが訪れるシーンが、実は一番怖くてドキドキしました。
犯罪の連続で見ている側がちょっとウンザリした頃合いに、「アントマン」(2015年)では悪役だったコリー・ストールがさっそうと登場します。
上司のマグワイア(ケビン・ベーコン)も、いまいち煮え切らずイラッとしかけましたが、こういう頼もしい検事が出てきてこそ、アメリカ映画ですね。

さて、映画の中のコノリーですが、元々バルジャーに一憧れていたのか全く彼の言いなりという印象を受けました。
おそらく幼少期からの人間関係が大きく影響しているんでしょうが、そのあたりを思い起こすシーンなどは全くありません。

監督は、そういったモノをあえて排除しているようにも思えました。
兄・弟の関係性も、後半の電話のシーンでさらっと描かれているだけ。
俳優達の演技を楽しめる映画となっていますが、物語性や感動などを求める人には物足りなさを感じる作品かもしれません。
個人的には、センチメンタルな部分を感じさせないこういうドライな展開は結構好き。

シエナ・ミラーが逃亡中のジミーの恋人役だったそうですが、このエピソードはばっさりとカットされたようです。
うん、それは正解だったと思います。彼女には気の毒だけど

TOHOシネマズ梅田にて鑑賞


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公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/
※音声が出ますのでご注意ください

監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:マット・シャルマン、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
プロデューサー: マーク・プラット、クリスティー・マコスコ・クリーガー
撮影監督:ヤヌス・カミンスキー
衣装デザイナー:カシア・ワリッカ=メイモン
音楽:トーマス・ニューマン
(2015年 アメリカ制作 142分)
原題:BRIDGE OF SPIES

※ネタバレを含みます。結末に触れていますので、ご注意ください

【ストーリー】
アメリカとソ連が一触即発の冷戦状態にあった1950〜60年代。
ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)は、保険の分野で実直にキャリアを積み重ねてきた弁護士だった。
ソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに、世界の平和を左右する重大な任務を委ねられる。
それは、自分が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕らえられたアメリカ人スパイの交換を成し遂げることだった。
(公式サイトより転記させていただきました)

米ソ冷戦時代、米軍パイロットを釈放するためにKGBとの交渉にあたったアメリカ人弁護士ジェームズ・ドノバンの話を基に作られました。
同じように事実がベースとなっていても、こちらはコーエン兄弟が脚本に参加し、スピルバーグが監督という娯楽性もある作品

ジェシー・プレモンス(悪い顔!)のアップと彼の自白から始まる「ブラック・スキャンダル」とは、対照的なオープニングです。
今作は、自画像を描く男が電話を受けるというちょっと謎めいた演出で、これから何が始まるのか?と期待を持たせます。

ジェシー・プレモンスといえば、この映画にも出演してて売れっ子ですね。

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失礼ながら、マット・デイモンがボクシングの試合で殴られた後みたいな顔で、迫力があって見間違えようがありません。

最終的には上手くいくとわかっていても見ていてドキドキするのが、こういう事実を基にしたフィクション映画のお約束

アルゴ [DVD]

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イランにおけるアメリカ人大使館員救出作戦を描いた「アルゴ(2012年)」などはかなりハラハラするように脚色されてました。
しかし、今作はちょっとそういう感じとも違うような。

サスペンス性よりも人間ドラマやアメリカ社会への皮肉を重視したという印象です。
トム・ハンクスだからなんとなく安心してしまう(笑)のかもしれませんが
不屈の男を描き最終的にカタルシスを得られる、正当派アメリカ映画で、スピルバーグ監督だな〜という安定感です。
そういう意味で「ブラック・スキャンダル」と対照的

それにしても、CIAがソ連に送り込む飛行士に自決用の道具を渡すのにはちょっと驚きました。
国の為という大義の為に個人の命をないがしろにするあたり、寒気を感じます。
そんな中、アメリカへの帰路でドノヴァンがパワーズにかけた言葉が印象深かったですね。

自決しなかったパワーズをせめるような目や、敵国のスパイを弁護するドノヴァンに対する攻撃など、極端な論調に陥りがちな社会とも言えるのですが、片や少数派でも信念に基づき行動する人が登場するのが、アメリカ社会の優れた点かもしれません。

ドノヴァンと信頼関係を築く、ソ連のスパイ・アベル役はマーク・ライランスです。

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最近では、「ウルフ・ホール」(AXNミステリーで放送中)でトマス・クロムウェルを演じていますが、まだ55歳なんですね。
一瞬、リチャード・ジェンキンスと見間違えましたよ。

f:id:YURURI:20160209162715j:plain(こちらはリチャード・ジェンキンス)

 

目と眉毛の間を広げる困り顔演技(?)に特徴がありますが、この映画では「それが役にたつのか?」というセリフと共に、些細な事で動じないスパイのオーラを感じさせてくれました。
ドンパチしない、人間ドラマ的なスパイ映画はやっぱりいいな。

大阪ステーションシティシネマにて鑑賞

 

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「メニルモンタン 2つの秋と3つの冬」 〜マケーニュの魅力〜

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公式サイト:http://menilmontant-movie.com/
※音声が出ますのでご注意ください

監督・脚本: セバスチャン・ベベデール
(2013年 フランス制作 90分)
原題:2 AUTOMNES 3 HIVERS

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
美大を卒業したアルマン(ヴァンサン・マケーニュ)は定職にもつけず、親友のバンジャマンと冴えない毎日を過ごしていた。
33歳の誕生日にアルマンは決意する。
(公式サイトより転記させていただきました)

スタンダードサイズっていうんですか? このスクリーンサイズが作品の雰囲気にあってたし、心の中の声、いわゆるモノローグが多用されてたり、50章にもなる細かいチャプターから構成されてたりといった演出もどこか懐かしい感じがします。

主人公アルマンが高いトレーニングウェアを買って浮き足だってる様子、その友人バンジャマンが気まずい空気を払拭したいが為に話し続ける人物だったりする描写が、個人的には好き。
バンジャマンとカティアが、自殺願望のある従兄弟と遭遇するエピソードも結構ツボだった。
ここら辺のどうでもいいような、ささいなエピソードの好き・嫌いで、この映画の評価が分かれるかもしれません。

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思い出した時に引っぱり出してきて、繰り返し楽しみたいタイプの映画
ただ、この作品がチャーミングなのは、アルマン役のヴァンサン・マケーニュによるところが大きいと思う。

強盗にナイフで刺されたり、突然病魔に襲われ道端で倒れたり、恋人の裏切りに直面したりと、結構ドラマティックな事が色々起きているにもかかわらず、ふわっとしたゆるい空気が流れる不思議な映画

不思議といえば、ヴァンサン・マケーニュの魅力もそう
私も彼が主演だから映画館に足を運んだ訳ですが、見ているうちに段々愛おしく思える人物を演じさせたらピッタリ。

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ミックス毛糸の手編みっぽいロングマフラーを、男の人がジャケットの上に巻くのも可愛いかも、なんて思ってしまった。
いや、ダサくなるかどうか紙一重のところとも言えるけど。

彼って小太りでハゲ散らかしてるけど、ラテン系で暑苦しい男性的なお顔とソフトな雰囲気とのギャップが可愛らしさにつながるのかもしれないなー、などと考えながら映画を反芻しています。

そうそう、茂みでバンジャマンと遭遇する猫も(一瞬だけど)可愛い

シネ・リーブル梅田にて鑑賞

1月に見た映画 ちょこっと感想

1月も今日で終わり。
映画レビューはさぼりっぱなしですが、今月見た映画の感想をちょこっとだけ

「禁じられた歌声」TIMBUKTU

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(2014年 フランス/モーリタニア)
西アフリカ・マリのティンブクトゥがイスラム過激派に制圧された事で起きる事件が描かれる
あまりにも今的で重いテーマでしたが、どこかノスタルジックな美しさを感じさせる作品

「パディントン」PADDINGTON

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(2014年 イギリス)
この世界観には気分が上がる! 特に英国びいきの人には楽しいかも
スラップスティックと言われるいわゆるドタバタ喜劇ですが「多様性を認めよう」というタイムリーなメッセージも含まれてたり

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笑いのツボは結構あります
ニコール・キッドマンが、ピリリと存在感を発揮していました
現在まだ上映中ですので、明るい映画を見たい方はぜひどうぞっ
公式サイト:http://paddington-movie.jp/

「あの頃エッフェル塔の下で」Trois souvenirs de ma jeunesse

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(2015年 フランス)
デプレシャンの『そして僕は恋をする』(1996年)の前日弾的作品
若き日のポールを演じたカンタン・ドルメールが、すごく瑞々しい
とても爽やかな好青年なので、彼が年を重ねてギョロ目のマチュー・アマルリックになるとは、どうしても思えない(笑)
つまんない理屈で自分を正当化する、そんな会話はいかにもおフランス的でイライラするけど、カンタン・ドルメールという逸材を見られたから満足
こちらも現在上映中です
公式サイト:http://www.cetera.co.jp/eiffel/


『若尾文子映画祭 青春 アンコール』では以下の5本を鑑賞

「初春狸御殿」(1959年)
監督・脚本:木村恵吾
市川雷蔵、勝新太郎、中村玉緒など若手オールスターが勢揃いした和製ミュージカル
市川雷蔵&若尾文子がキラッキラしてて眩しい〜
まさしく娯楽映画!ですが、正直私はちょっと乗り切れなかったな

「銀座っ子物語」(1961年)
監督:井上梅次 脚本:笠原良三、井上梅次
川口浩、川崎敬三、本郷功次郎の銀座っ子三兄弟が主役です
彼らに求愛されるヒロインが若尾さんで出番は若干少なめ
川崎敬三さん演じる長兄のキャラは良かったけど、個人的には脚本が今ひとつだった

「東京おにぎり娘」(1961年)

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監督:田中重雄 脚本:長瀬喜伴、高岡尚平
父親(中村鴈治郎)の全く流行らないテーラーをおにぎり屋に改装した主人公が大活躍
若尾さんがハツラツとして可愛い!
相手役は川口浩、ジェリー藤尾、川崎敬三ですが、この配役はいい感じ
今回見た中では一番爽やかで後味良く、うまくまとまった良い映画という印象です

「温泉女医」(1964年)
監督:木村恵吾 脚本:木村恵吾、田口耕三
時代を感じさせる、ほのぼの人情コメディ
ところで若尾さんの相手役、丸々とした朴訥な青年役・丸井太郎さんって誰?
調べてみると、主役に抜擢されたテレビドラマ「図々しい奴」(1963~)が大ヒットしたせいで五社協定の枠にはめられ、その後の仕事に恵まれず1967年にガス自殺により亡くなられています
明るいキャラクターからは想像できない最後だったようで、残念です

「清作の妻」(1965年)
監督:増村保造 原作:吉田絃二郎 脚本:新藤兼人
愛する夫だけに生きがいを見出し、故に常軌を逸した行動に走る妻
村人達の行動が極端すぎてちょっとイラっとしますが、若尾さんが美しくて色気ムンムン(笑)です
この時若尾さん31〜32歳? まさに女盛りですね

清作の妻 [DVD]

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今回見た5本の内4本がコメディで、その全てに中村鴈治郎さんが出演されていました
この方が出ると一気に面白さが増す気がします
妖しい若尾さんもいいけど、やっぱりコメディのお茶目な若尾さんが好きだな〜

 

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少しだけ 2015年のドラマ+本の振り返り

2015年の振り返りーその2です。

英ドラマに関しては正直、昨年も一昨年とほぼ同じ作品しか見てなかった〜(汗)
6月にオックスフォードを訪れた為、「主任警部モース」と「ルイス警部」を予習・復習をかねて繰り返し見てたせいですね、はい。

 

そんな中、クランフォードは初めて見ることができたドラマで、とても面白くて何度も見たい作品になりました。
こういった悲喜劇が大好きなのですが、特に登場人物の描き方がステレオタイプでないところが素敵です。
イギリスのドラマを見ていてしみじみ思うのは、いい俳優達がそれぞれの仕事をしていて、作品に深みを与えているなぁという事でしょうか。

ギャスケルの原作「女だけの町―クランフォード」も、ドラマきっかけで久しぶりに読み返しました。


次に印象的だったドラマは「私立探偵ジャクソン・ブロディ」
話が重くなった2よりも、断然シリーズ1が好みです。
このドラマが面白かったので図書館で借りてみた本。

探偵ブロディの事件ファイル

探偵ブロディの事件ファイル

 

これはっ! ドラマよりもさらに面白い
すごく好みだったので、アトキンソンの他の本も読んでみました。

博物館の裏庭で (新潮クレスト・ブックス)

博物館の裏庭で (新潮クレスト・ブックス)

 

こちらは、読み応えもある大作です。
母の胎内にいるルビーによって語りはじめられる、四代にわたる物語。
二度の世界大戦を背景にかなり悲惨な物語展開でもあるのに、どことなくユーモラスなのです。
ただ、辻褄の合わない箇所が気になったので調べてみると、どうやら誤訳のようで、そこはちょっと残念ですが。

世界が終わるわけではなく (海外文学セレクション)

世界が終わるわけではなく (海外文学セレクション)

 

こちらも、不思議なタッチで面白い。

ケイト・アトキンソン、好きだわ!
日本では、おそらくこの3冊しか出版されてないのかな〜?

ドラマと本のリンクが楽しいのはもちろん、新しく作家さんを知るきっかけになるドラマに感謝!ですなぁ〜

 

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1月第3週・第4週の上映作品(大阪市内)で気になる映画

これまで異様に暖かかった大阪ですが、やっと冬らしく寒くなってきました。
寒いのは苦手ですが、その季節らしい気候になるとホッとします。
これから風邪その他には注意!ですね。みなさまご自愛くださいませ。

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少しだけ 2015年の映画の振り返り

年が明け、あっという間に時がたってしまいました。
松の内に新年のご挨拶だけでもしておかなければ!
今年もよろしくお願いいたします
少しだけ、昨年のまとめもしておきたいと思います。

昨年は6月に十何年かぶりの夫婦揃っての旅行、そして10月に実母の入院&抗がん治療と、映画館との距離が少しあいた一年でした。
本数は数えてないのですが、例年に比べかなり少なかったと思われます。

その中で特に印象に残った映画は(鑑賞順にあげてます)

音楽にハマった、この2本
「はじまりのうた」
 「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」
特に、ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールはサントラをよく聴いた〜♪

他に忘れられないのは、この3本

「おみおくりの作法」
静かで味わい深い映画

 「イミテーション・ゲーム」
胸が熱くなってしまう映画

「パレードへようこそ」
ユーモアとアイロニー。胸のすく映画

映画としてというよりも「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」は、これから年を重ねていく上で元気のもらえる作品でした。
たかがファッション、されどファッションという感じでしょうか。

また、「白鳥の湖」「眠れる森の美女」とマシュー・ボーンのバレエ作品に映画館で触れる機会があり、どちらも素晴らしかった。

そして「若尾文子映画祭 青春」が楽しくてしかたなかった!
こちらは現在(〜2016年2月6日)アンコール上映中です。

劇場鑑賞ではない旧作に関しては、年の始めに見たにも関わらずこの2作品の印象が今も鮮烈に残っています。
「ハンナ・アーレント」
アーレントの思想に学ぶ事は多いと思います。
全体主義的思想に走りそうな危険を感じる、今だからこそ!

「ロンドン・リバー」
こちらも、今の時代だからより胸に迫るものがあります。

こうやって振り返ると、イギリス製作の映画が多いですね。
「はじまりのうた」も監督ジョン・カーニーはダブリンの人だし。
楽しかったり、考えさせられたり、感動したり、笑ったり。
これらの映画に感謝です。
今年も良い作品にめぐり合えますように!

 

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12月第3週・第4週の上映作品(大阪市内)で気になる映画

昨日12月18日(金)は、あのシリーズの新作が公開されましたね〜。
ファンの方達のワクワクした様子を目にすると、こちらまで気持ちが浮き立つようです。
私は1977年の公開当時リアルタイムで見た世代ですが、実はその後の作品は全く見ていません。
いずれにせよ、映画館の大きなスクリーンで見る映画べき映画ですよね。

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