ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

1月に見た映画 ちょこっと感想

1月も今日で終わり。
映画レビューはさぼりっぱなしですが、今月見た映画の感想をちょこっとだけ

「禁じられた歌声」TIMBUKTU

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(2014年 フランス/モーリタニア)
西アフリカ・マリのティンブクトゥがイスラム過激派に制圧された事で起きる事件が描かれる
あまりにも今的で重いテーマでしたが、どこかノスタルジックな美しさを感じさせる作品

「パディントン」PADDINGTON

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(2014年 イギリス)
この世界観には気分が上がる! 特に英国びいきの人には楽しいかも
スラップスティックと言われるいわゆるドタバタ喜劇ですが「多様性を認めよう」というタイムリーなメッセージも含まれてたり

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笑いのツボは結構あります
ニコール・キッドマンが、ピリリと存在感を発揮していました
現在まだ上映中ですので、明るい映画を見たい方はぜひどうぞっ
公式サイト:http://paddington-movie.jp/

「あの頃エッフェル塔の下で」Trois souvenirs de ma jeunesse

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(2015年 フランス)
デプレシャンの『そして僕は恋をする』(1996年)の前日弾的作品
若き日のポールを演じたカンタン・ドルメールが、すごく瑞々しい
とても爽やかな好青年なので、彼が年を重ねてギョロ目のマチュー・アマルリックになるとは、どうしても思えない(笑)
つまんない理屈で自分を正当化する、そんな会話はいかにもおフランス的でイライラするけど、カンタン・ドルメールという逸材を見られたから満足
こちらも現在上映中です
公式サイト:http://www.cetera.co.jp/eiffel/


『若尾文子映画祭 青春 アンコール』では以下の5本を鑑賞

「初春狸御殿」(1959年)
監督・脚本:木村恵吾
市川雷蔵、勝新太郎、中村玉緒など若手オールスターが勢揃いした和製ミュージカル
市川雷蔵&若尾文子がキラッキラしてて眩しい〜
まさしく娯楽映画!ですが、正直私はちょっと乗り切れなかったな

「銀座っ子物語」(1961年)
監督:井上梅次 脚本:笠原良三、井上梅次
川口浩、川崎敬三、本郷功次郎の銀座っ子三兄弟が主役です
彼らに求愛されるヒロインが若尾さんで出番は若干少なめ
川崎敬三さん演じる長兄のキャラは良かったけど、個人的には脚本が今ひとつだった

「東京おにぎり娘」(1961年)

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監督:田中重雄 脚本:長瀬喜伴、高岡尚平
父親(中村鴈治郎)の全く流行らないテーラーをおにぎり屋に改装した主人公が大活躍
若尾さんがハツラツとして可愛い!
相手役は川口浩、ジェリー藤尾、川崎敬三ですが、この配役はいい感じ
今回見た中では一番爽やかで後味良く、うまくまとまった良い映画という印象です

「温泉女医」(1964年)
監督:木村恵吾 脚本:木村恵吾、田口耕三
時代を感じさせる、ほのぼの人情コメディ
ところで若尾さんの相手役、丸々とした朴訥な青年役・丸井太郎さんって誰?
調べてみると、主役に抜擢されたテレビドラマ「図々しい奴」(1963~)が大ヒットしたせいで五社協定の枠にはめられ、その後の仕事に恵まれず1967年にガス自殺により亡くなられています
明るいキャラクターからは想像できない最後だったようで、残念です

「清作の妻」(1965年)
監督:増村保造 原作:吉田絃二郎 脚本:新藤兼人
愛する夫だけに生きがいを見出し、故に常軌を逸した行動に走る妻
村人達の行動が極端すぎてちょっとイラっとしますが、若尾さんが美しくて色気ムンムン(笑)です
この時若尾さん31〜32歳? まさに女盛りですね

清作の妻 [DVD]

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今回見た5本の内4本がコメディで、その全てに中村鴈治郎さんが出演されていました
この方が出ると一気に面白さが増す気がします
妖しい若尾さんもいいけど、やっぱりコメディのお茶目な若尾さんが好きだな〜

 

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