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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「パレードへようこそ」 〜今のイチ押し!〜

映画 は行

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公式サイト:http://www.cetera.co.jp/pride/
※音声が出ますのでご注意ください

監督:マシュー・ウォーカス
脚本:スティーヴン・ベレスフォード
撮影監督:タト・ラドクリフ
美術:サイモン・ボウルズ
衣装:シャーロット・ウォルター
編集:メラニー・アン・オリヴァー
音楽:クリストファー・ナイチンゲイル
キャスティング:フィオナ・ウィアー
(2014年 イギリス制作 120分)
原題:PRIDE

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
1984年、不況に揺れるイギリス。サッチャー首相が発表した20カ所の炭坑閉鎖案に抗議するストライキが、4カ月目に入ろうとしていた。ロンドンに暮らすマーク(ベン・シュネッツァー)は、その様子をニュースで見て、炭坑労働者とその家族を支援するために、ゲイの仲間たちと募金活動をしようと思いつく。
(公式サイトより転記させていただきました)

笑って、泣いた〜
英国らしいユーモアに包まれた、元気の出る映画

炭坑を舞台にしたイギリス映画は数々あれど、こんな実話があったとは!
「労働者階級の人達が力を合わせて闘う」こういう図式の映画は、イギリスのお家芸という感じがします。

ゲイ&レズビアン達が支援するのは、ウェールズの田舎町の炭坑労働者達、時代はサッチャー政権下。
彼らLGSM(炭坑夫支援レズビアン&ゲイ会)が、炭坑夫達の偏見の目にさらされるのは予測がつきますね。
「キンキーブーツ」(2005年)では、ドラッグクイーンのローラ(チュイテル・エジオフォー)が靴職人の男達にいたぶられてたっけ。

けれど私が予想していたより、保守的な村の人達の中にも理解者は多くて、そもそも代表者のダイ(パディ・コンシダイン)は偏見のない人物でした。

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LGSMとダイが初めて会った日の彼のスピーチはなかなか感動的で、
「どこかで見知らぬ友が応援していると知るのは、最高の気分です」と、
不安げに彼を見守っていたLGSMのメンバーや会場の人達を湧かせるのです。
最近はドラマ「ウィッチャーの事件簿(The Suspicions of Mr Whicher)」で御馴染みのパディ・コンシダイン。
彼の監督作品「思秋期(Tyrannosaur)」も、見てみたい一本です。

また、彼以上に頼もしかったのが委員長のヘフィーナ(イメルダ・スタウントン)をはじめとした、おばちゃん達のパワー
チャリティーコンサートが行われたゲイクラブで、裸のゲイ達と田舎のおばちゃん達が集う図は、なかなか (^_^)

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彼女達の逞しさと明るさ、優しさは見ていて気持ちがいい。

LGSMのメンバーも、それぞれ個性的です。
可愛らしくて、小さな女の子達に大人気のジェフ(フレディ・フォックス)や、口は悪いけど面倒見が良くて優しいステフ(フェイ・マーセイ)、俳優のジョナサン(ドミニク・ウェスト)など。
ここに、両親にカミングアウトできず内緒で活動に参加するジョー(ジョージ・マッケイ)の成長物語も加わります。

また、ウェールズ人で親との確執を抱えている書店主のゲシン(アンドリュー・スコット)のエピソードにはホロッとさせられます。
ゲシンがウェールズの人達に「おかえり〜」と迎えられる、あの温かい感じが良いなぁ。

そして、書記のクリフ(ビル・ナイ)と委員長のヘフィーナ(イメルダ・スタウントン)、この二人の長年にわたり培われた友情、関係性が素敵。

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二人が並んで淡々とサンドイッチを作る、こういうシーンは大好きです。

とにかく、見るべきポイントが色々あってまとまらないくらい。
その後の彼らがどうなったかの、最後に流れるテロップもなかなか興味深いものでした。
ちなみに、LGSMの立役者マークを演じたベン・シュネッツァーは、ニューヨーク出身ですが、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校で学んだ方とのこと。

“社会的弱者が大きな組織に立ち向かう”それだけでも盛り上げりますが、そこに笑いと涙がプラスされて、まさに好みど真ん中!
80年代の音楽満載で、懐かしさもひとしおです。

シネ・リーブル梅田 にて鑑賞。

パレードへようこそ [DVD]

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