ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

少しだけ 2015年の映画の振り返り

年が明け、あっという間に時がたってしまいました。
松の内に新年のご挨拶だけでもしておかなければ!
今年もよろしくお願いいたします
少しだけ、昨年のまとめもしておきたいと思います。

昨年は6月に十何年かぶりの夫婦揃っての旅行、そして10月に実母の入院&抗がん治療と、映画館との距離が少しあいた一年でした。
本数は数えてないのですが、例年に比べかなり少なかったと思われます。

その中で特に印象に残った映画は(鑑賞順にあげてます)

音楽にハマった、この2本
「はじまりのうた」
 「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」
特に、ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールはサントラをよく聴いた〜♪

他に忘れられないのは、この3本

「おみおくりの作法」
静かで味わい深い映画

 「イミテーション・ゲーム」
胸が熱くなってしまう映画

「パレードへようこそ」
ユーモアとアイロニー。胸のすく映画

映画としてというよりも「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」は、これから年を重ねていく上で元気のもらえる作品でした。
たかがファッション、されどファッションという感じでしょうか。

また、「白鳥の湖」「眠れる森の美女」とマシュー・ボーンのバレエ作品に映画館で触れる機会があり、どちらも素晴らしかった。

そして「若尾文子映画祭 青春」が楽しくてしかたなかった!
こちらは現在(〜2016年2月6日)アンコール上映中です。

劇場鑑賞ではない旧作に関しては、年の始めに見たにも関わらずこの2作品の印象が今も鮮烈に残っています。
「ハンナ・アーレント」
アーレントの思想に学ぶ事は多いと思います。
全体主義的思想に走りそうな危険を感じる、今だからこそ!

「ロンドン・リバー」
こちらも、今の時代だからより胸に迫るものがあります。

こうやって振り返ると、イギリス製作の映画が多いですね。
「はじまりのうた」も監督ジョン・カーニーはダブリンの人だし。
楽しかったり、考えさせられたり、感動したり、笑ったり。
これらの映画に感謝です。
今年も良い作品にめぐり合えますように!

 

【類似する映画の記事】


12月第3週・第4週の上映作品(大阪市内)で気になる映画

昨日12月18日(金)は、あのシリーズの新作が公開されましたね〜。
ファンの方達のワクワクした様子を目にすると、こちらまで気持ちが浮き立つようです。
私は1977年の公開当時リアルタイムで見た世代ですが、実はその後の作品は全く見ていません。
いずれにせよ、映画館の大きなスクリーンで見る映画べき映画ですよね。

続きを読む

11月第3週・第4週の上映作品(大阪市内)で気になる映画

先週、橋口亮輔監督の『恋人たち』を劇場鑑賞しましたが、感想をあげられないまま1週間たってしまいました。
しみじみとジワジワと、静かな感動をよぶ作品です。
重いテーマですが、結構笑いもあるし。
なかなか映画館に行けない状況で、この1本を選んでよかった!と思える映画に出逢えてよかった。
では、今日から順次上映の気になる映画をあげておきます。

続きを読む

「ヴェルサイユの宮廷庭師」、「ベル&セバスチャン」と「ぼくらの家路」

お知らせ

諸事情で時間がないので、しばらく映画館に行けそうもありません。
上映中の映画に関する記事は、少しの間お休みさせていただきます。
その前に、直近に鑑賞した3本の感想をほんのちょこっとだけ。

 

f:id:YURURI:20151018220832j:plain

公式サイト:http://versailles-niwashi.jp/
※音声が出ますのでご注意ください

監督・共同脚本: アラン・リックマン
共同脚本:アリソン・ディーガン、ジェレミー・ブロック
製作:ゲイル・イーガン
撮影:エレン・クラス、ASC
美術:ジェームズ・メリフィールド
衣装:ジョーン・バーギン
ヘア&メイクアップ:イヴァナ・プリモラック
(2015年 イギリス製作 117分)
原題:A LITTLE CHAOS

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
1682年、フランスの田園地方。心に傷を負い、ひとりで生きるサビーヌ・ド・バラ(ケイト・ウィンスレット)は、裕福とはほど遠いながら、造園家という天職を得て、樹木や土と格闘する日々を送っていた。
そんな彼女のもとに、時の国王ルイ14世(アラン・リックマン)からの書状が舞い込む。
(公式サイトより転記させていただきました)

「君と歩く道」で男くさい役を演じていた同じ俳優とは思えない程、マティアス・スーナールツが繊細でソフトな雰囲気を醸し出していて、好ましかったです。
ケイト・ウィンスレットもエネルギッシュでいいし、こういうコスチュームプレイって、やっぱりワクワクします。
個人的には、庭園ができる過程をもっと見たかったですけど。
フランスが舞台なのに、英国の俳優が英語で演じているので、それでなくてもリアリティのない物語がよけい嘘っぽいです(笑)
ストーリーは結構ベタな恋愛モノで、それなりに華やか

テアトル梅田にて鑑賞

ヴェルサイユの宮廷庭師 [DVD]

ヴェルサイユの宮廷庭師 [DVD]

 

 



f:id:YURURI:20151012231406j:plain

公式サイト:http://www.belleandsebastian.net/
※音声が出ますのでご注意ください

監督・脚本:ニコラ・ヴァニエ
原作:セシル・オーブリー
脚本:ジュリエット・サレ、ファビアン・スアレ
撮影:エリック・ギシャール
音楽:アルマン・アマール
主題歌:ZAZ
(2013年 フランス製作 99分)
原題:BELLE AND SEBASTIAN

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
アルプスの麓の小さな村で暮らす孤児セバスチャン(フェリックス・ボッスエ)は、山で一匹の野犬と出会う。
家畜や人を襲う“野獣”と誤解され村人たちから命を狙われるその犬をベルと名付け、懸命に守るセバスチャン。
そして孤独なもの同士、心を通わせていく。
(公式サイトより転記させていただきました)

オープニングから息をのむような壮大な景観が映し出され、映画館で見る醍醐味有り。

f:id:YURURI:20151015224521j:plain

監督は、作家・探検家でもあるという事で、山を知り尽くしているんでしょうね。
映画としての深みは感じられないけれど、とにかくグレート・ピレニーズと少年が可愛くてたまらん(’笑)
センチメンタルな挿入歌がなかったら、もっと良かったんだけど。。。

シネ・リーブル梅田にて鑑賞

ベル&セバスチャン [DVD]

ベル&セバスチャン [DVD]

 

 



f:id:YURURI:20151015224524j:plain

公式サイト:http://bokuranoieji.com/
※音声が出ますのでご注意ください

監督・脚本:エドワード・ベルガー
脚本:ネル・ミュラー=ストフェン
製作:ヤン・クルーガー / レネ・ローマート
(2013年 ドイツ製作 103分)
原題:JACK

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
10歳のジャック(イヴォ・ピッツカー)は、6歳になる弟のマヌエル(ゲオルグ・アームズ)の世話で毎日大忙し。
優しいけれど、まだ若いシングルマザーの母は、恋人との時間や夜遊びを優先していた。
ところが、ある事件からジャックは施設に預けられることになる。
友達もできず、施設になじめないジャック。
待ち続げた夏休みがようやく来るが、母から迎えが3日後になると電話が入る。
(公式サイトより転記させていただきました)

健気なジャックに胸が締め付けられる!
心地よいけれどなんか物足りなかった先の2作品に比べ、この映画は見ている間&その後も色々考えさせられました

ラスト、ジャックの決断がいや、もう、やるせないのです。

f:id:YURURI:20151015224523j:plain

そして、演じている子供がめちゃくちゃ上手い。
弟マヌエル役の子は演技というよりも自然体という感じで、これまた涙を誘う。

ちょっとダルデンヌ兄弟の映画を思い出す作風なんだけど、あそこまで厳しい環境という感じでもない。
二人の母親を始め、周りの大人もそう悪い人ではないんです。
それでも、しわ寄せは弱い子供にいってしまうのが世の常というか。
はぁ〜、せつない映画だ。

テアトル梅田にて鑑賞

ぼくらの家路 [DVD]

ぼくらの家路 [DVD]

 

 

 

【関連する記事】

「キングスマン」 〜“ダブル・オー・セブン”にはないモノ〜

f:id:YURURI:20151007071713j:plain

公式サイト:http://kingsman-movie.jp/
※音声が出ますのでご注意ください

監督:マシュー・ヴォーン
原作:マーク・ミラー
(2014年 イギリス製作 129分)
原題:KINGSMAN:THE SECRET SERVICE

※ネタバレを含みます。結末に触れていますので、ご注意ください 

【ストーリー】
ロンドンのサヴィル・ロウにある高級テイラー「キングスマン」。
しかし、その実態はどの国にも属さない世界最強のスパイ機関だった。
(公式サイトより転記させていただきました)

オープニングのダイアー・ストレイツに、気分がアガル〜♪
思いの外、大ノリの "スパイアクション" でした。

マシュー・ヴォーン監督は「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」の製作も手がけてたんですね。
なるほど〜。この洒落感、なんか納得。

スナッチ [Blu-ray]

スナッチ [Blu-ray]

 

主役のタロン・エガートンはウィキによるとウェールズ人らしいけど、小柄でがっしりした顔つきなのでそれっぽい。

f:id:YURURI:20151007071711j:plain

英ドラマ「ルイス」のS7 "The Ramblin' Boy" では、ちょっと甘ったれた兄ちゃん役。

この時は特に印象に残らなかったけど、今作はシュッとスマートな他の男性俳優達と対照的で(笑)いい感じです。

この対照的というのは外見だけでなく、見た目はスマートだけど肝の据わってないオックスブリッジ出身の青年達との、対比を際立たせる為のキャスティングかもしれない〜と思ったりします。

しかし、もう一人の主役コリン・ファースをはじめ、マイケル・ケイン御仁やマーク・ストロングなど、安定のイギリス俳優陣がいてこその映画です。
個人的には、マーク・ストロングの「あせってる」演技に萌える ♪

そして、何よりも笑いですよ。楽しくないとね。
これがあるから、この映画が好きなんですわー。
かなりブラックですけどね。そういうのが好きな人はぜひ!

ブライアン・フェリーの歌声も久しぶりに聴き、最後まで音楽のチョイスも満足いく映画でした。

TOHOシネマズなんば にて鑑賞

KINGSMAN / キングスマン(初回限定版) [DVD]

KINGSMAN / キングスマン(初回限定版) [DVD]

 

 

【類似・関連する映画の記事】