ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた

監督・脚本 エイドリアン・シェリー
(2006年 アメリカ)
原題:WAITRESS

【物語のはじまり】
アメリカ南部の田舎町にあるジョーズ・ダイナー。この店のウエイトレス、
ジェンナ(ケリー・ラッセル)はパイ作りの天才。
しかし、彼女は横暴な夫アール(ジェレミー・シスト)に縛られ、
不幸な人生をおくっていた。

主人公が意外な所から自分自身の幸せを見つける喜びを感じさせる作品。
小ネタ的ユーモアが溢れ、クスクス笑いが劇場で聞かれました。
客観的に観るとドツボで悲惨な状況におかれている登場人物達。
これをコメディとして成立させている監督のセンスが好き!
次々と創作されるパイの数々の味も気になりますが、
その辺の説明は殆どありませんので悪しからず。

この作品、予告編を観た時から楽しみにしてました。
でも「酔いどれ詩人になるまえに」にも出ていた
エイドリアン・シェリー(この作品にも重要な役で出演)の
遺作とは全然知りませんでした。
エイドリアン・シェリーは2006年11月、アパートのリフォームを行っていた
 作業員に殺害され死去。享年40歳。ご冥福をお祈りします。

また、この作品は彼女の妊娠経験を元に書かれた様なので、
葛藤する気持ちのゆれ動きがとてもリアル。
ちなみに作品中のLulu(ルル)役は、エイドリアンの実の娘という事です。
(かわいい!けど複雑な気分)

梅田シネリーブルにて鑑賞。