ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ナルコ

ナルコ オリジナル・サウンドトラックナルコ オリジナル・サウンドトラック
(2007/10/24)
セバスチャン・テリエ

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監督 トリスタン・オリエ 、ジル・ルルーシュ
(2004年 フランス)
原題:NARCO

【物語のはじまり】
主人公ギュス(ギョーム・カネ)はどこでも発作的に眠ってしまうビョーキ
ナルコレプシー」に悩まされている。
夢の中では何でも思い通りなのに、現実はまるで上手くいかない。
そんなギュスには一つだけ天才的な才能があった。
(チラシより一部転載させていただきました)

スタイリッシュでブラック。そしてささやかな幸せ。

オープニングクレジットのおしゃれ感にぐいっと引き込まれましたぁ。
音楽もいいチョイス。ごきげんです。

ナルコレプシーを患っている主人公と父親との関係が好き。この父にしてこの子あり。
生活力はないけど優しいギュスと彼を取り巻く人達を描いたコメディなんですが、
物語が進むにつれてなかなかヘヴィな展開に。

それでもジャン=クロード・ヴァン・ダム狂の親友やペアスケーターの殺し屋とか、
マンガチックでどこかユニーク。

ラストは割とあっけないんですが、これで良かったですねぇ。
妙に盛り上げようとかいう感じじゃなくて、ごくごくフツーな感じ。
といってもホロ苦いんです。
軽いタッチでありながら、なかなか深い内容を描いたさりげなーい佳作。

ギョーム・カネのぷよぷよした体つきとか、スローな雰囲気とか、
なにかしらほのぼのしたものを感じさせ役どころ.で、一気に好感持ちました。
ところで「ザ・ビーチ」「戦場のアリア」にも出演してはったらしいけど、
全く記憶に無い。(気になって調べたら、「戦場のアリア」では
フランス軍中尉オードベール役やった。ちなみにギョーム元夫人は
この作品で共演していた女優のダイアン・クルーガーという事です。ホッホー。)
マリオン・コティヤールと共演している『世界でいちばん不運で幸せな私』も
ぜひ観なきゃ!と思いましたねぇ。

十三 第七藝術劇場にて鑑賞。