監督：ダニー・ボイル
（2008年 イギリス/アメリカ）
【ストーリー】
テレビ番組「クイズ＄ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール（デヴ・パテル）
だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ
逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。
警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。
（シネマトゥデイより転記させていただきました）
映画の王道！ エネルギッシュなエンターテイメント。
ダニー・ボイルといえば「トレインスポッティング」と「普通じゃない」は大好きやけど
「ビーチ」は全くいただけなくて、その後私はごぶさたしていた監督。
そんな複雑な気持ちを持ちつつ、やっぱり期待に胸ふくらませて観にいきました。
で、おもしろかったですねー。ヾ(〃▽〃)ノ
脚本は「フル・モンティ」の人なんですね。がんばってますね、UKコンビ。
いつでもどこでも、一生懸命生きている子供達は応援したくなる。
そして、その生命力。生きて行くのに必死だから後ろ向きになんてなってるヒマはない。
そして、ジャマールは奇跡的に純真さを失わず成長していく。
そんな彼を嫌いになる観客はいないですよね。
「彼はあきらめない」そう言ったサリームの言葉が表している、
ジャマールは強さも併せ持った理想の主人公です。
一方、何が大切なのかを見失ない脆く危うい存在に感じられる
彼の周りの大人達ですが、警部はジャマールとの対話の中から
何かに気が付いた希望的存在でした。
人間そんなに悪いヤツばっかりやったら見てる方もめげるもんね。
この映画に関しては、多くを語るつもりはありません。
とにかく見れば面白いし。スピード感、ユーモア、ロマンス、
ちょっぴり社会的問題提起と。
最後は甘〜いシーン、そして集団でのダンスと音楽という、なぜか
インド映画にのっとったにぎやかな締めくくりとなっています。(￣▽￣;A
前のめりになって観ていた120分なんて、あっという間にすぎてしまいます。
夢中になって見られる映画っていいなぁとあらためて思わせてくれる。
ただ、最初の方で頭をよぎったのは、インドの売春窟で生まれた子供達と写真家の
ドキュメント映画「未来を写した子どもたち」を見逃した事がくやまれると同時に、
強烈に見たくなったという事。社会の底辺でなんとか生きている子供達の作り物でない
ドキュメントを見たいと、ついついないものねだりしてしまう悪いクセですね。
梅田ガーデンシネマにて鑑賞（思いのほか空いてました！）
