ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

スペイン・ラテンアメリカ映画祭

ヒャッホーッ! こちらの映画祭は金・土・日曜日と祝日を含んだ日程なので、
なんとか4回観に行けました。
『おなじ月の下で』土曜の回は満席になったいましたが、
それ以外は結構空席が目立ってたのが、残念!

■LA MISMA LUNA 『おなじ月の下で』
監督 : パトリシア・リヘン
出演 : ケイト・デル・カスティージョ、エウヘニオ・デルベス、
エイドリアン・アロンソ、アメリカ・フェレイラ
ドラマ / メキシコ・アメリカ / 106分 /
2007 年トロント国際映画祭、2007 年サンダンス映画祭正式出品
【ストーリー】
仕事を求め、国境を分かつグランデ川を渡り、アメリカへ不法入国するメキシコ人達。
カリートの母ロサリオもその一人。毎週日曜、LAの公衆電話から息子に電話を掛けるロサリオ。
そんな生活も4年を迎え、9歳になったカリートは母を探しに行くことを決意する。
(すべて公式ホームページより転記させていただきました)
※なんか、今公式ホームページにアクセスできない様な気がします。すみません!

♪はるか草原をひとつかみの雲が、あてもなくさまよい飛んでゆく〜♪
世界名作劇場母をたずねて三千里」テーマソングより)
まるでマルコの様なカリート。でも、カリートの方がちゃっかりしてるかなぁ。
とても良く出来たお話で、笑って泣いて映画らしい面白さがいっぱいの作品です。
ロサリオ役の女優さんのちょっとピリッとした所も素敵。


■「短編作品集」(以下の5作品からなる) 

ALUMBRAMIENTO 『始まりと終わり』
監督 : エドゥアルド・チャペロ・ジャクソン
出演 : マリビ・ビルバオ、クリスティナ・プラサス、マノロ・ソロ
ドラマ / スペイン / 17分 /
2008年最優秀ヨーロッパ短編賞受賞
【ストーリー】
危篤の母に延命措置を施す息子。だが、死ねずに苦しむ彼女の姿は、
やがて最良の死のありかたを問うことに。

深い印象を残した作品。命の尊厳とは。。。。考えさせられます。

EL DESEO 『欲望』
監督 : マリー・ベニート
出演 : パロマ・ウルリッチ、マヌエル・モンティエル、ケイラ・ウッド
ドラマ / メキシコ / 14分 /
2008年カンヌ国際映画祭正式出品
【ストーリー】
50歳を過ぎ、夫と別れて鬱状態だったアナ。人生のやり直しを決意し、
遂には自覚のなかった性的欲望をも知る。


BUEN VIAJE 『いい旅を』
監督 : ハビエル・パジェイロ、ギジェルモ・ロカモラ
出演 : ソレダ・ギルメット、カルロス・シュルキン
ドラマ / ウルグアイ / 12分 /
2008年カンヌ国際映画祭正式出品
【ストーリー】
幹線道路の料金所で働くサンドラ。単調な生活を送る彼女に、
ある日人生を変える一本の電話がかかってきた。


LA MILPA 『トウモロコシ畑』
監督 : パトリシア・リヘン(『おなじ月の下で』監督)
出演 : レティシアグティエレス、ソコロ・アベラル、マガリ・ボイセイジェ
ドラマ / メキシコ / 27分 /
2002年オスカー学生賞受賞
【ストーリー】
農民たちは、唯一の望みであるそのトウモロコシ畑に雨を降らせようと、
聖母を担ぎ出して神に祈った・・・。

ファンタジックな作品。ナニー役の女優さんがいいです。


LA CORONA 『王冠』 AMBULANTE
監督 : イサベル・ベガ、アマンダ・ミチェリ
ドキュメンタリー / アメリカ / 40分 /
2008年アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞ノミネート
2008年サンダンス映画祭正式出品
【ストーリー】
コロンビア・ボゴタにある国内最大の女囚刑務所ブエン・パストールは、
年に一度の“刑務所内美人コンテスト”の日、割れんばかりの歓声と拍手で満ち溢れる。
プロにウォーキングを習い、伝統舞踊を学び、日々美しさに磨きをかける
各棟の代表受刑者達に、刑務所長、看守、仲間達が声援を送る。
2006年コンテストに名乗りを上げた殺人犯マイラ、ゲリラ活動家ビビアナ、
強盗犯アンヘラとアンジーは、厳しい生い立ちや監獄に入るまでの経緯、
コンテストの抱負と今後の人生の希望を語る。
コロンビアの社会問題を斬新な角度から浮き彫りにしたドキュメンタリーの力作!

すごく興味深く見る事ができました。なんつーか、未知の世界なんですが、
一般社会とも共通する所もあって。みんなの本音が映像にダイレクトに写し出されて
単純に面白い。
※公式ホームページにコンテスト優勝者のその後が記載してあったのですが、
少なからず衝撃を受けてしまいました。。。。


■LUZ SILENCIOSA『静かな光』
監督 : カルロス・レイガダス
出演 : コルネリオ・ウォール、マリア・パンクラッツ、ミリアム・トウズ
ドラマ / メキシコ・オランダ・フランス・ドイツ / 142分 /
2007年カンヌ映画祭審査員賞受賞
【ストーリー】
メキシコ、チワワ州に自給自足のコミュニティーを作る、宗教一派メノナイトの移民達。
電気も水道も引かず、その生活の大部分を自然の営みに合わせ
広大な農地を耕して暮らす彼らは、オーバーオールと古風なワンピースに身を包み、
一般的に多くの子を持つ平和主義者達だ。
(パンフより転記させていただきました)

静かな映像。長いシーンの連続。時にそれは心にしみいり、時々ムダにも感じられる。
紙一重なんですが、私にはジョアンと愛人のキスシーンは妙に長く思えてしんどかった。
最初と最後の映像はよかったなぁ。


■FADOS『ファド』

監督 : カルロス・サウラ
出演 : カルロス・ド・カルモ、マリサ、カマネ、カエターノ・ベローゾ、リラ・ダウンズ
ドキュメンタリー / スペイン・ポルトガル/ 85分 /
2007年トロント国際映画祭正式出品、2008年ゴヤ賞最優秀音楽賞受賞

『フラメンコ』『タンゴ』に続き、名匠カルロス・サウラ監督が
ポルトガル発祥のファド・ミュージックを描くドキュメンタリー。

以上、パークスシネマ プレミアム9にて鑑賞。