ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

地球でいちばん幸せな場所

監督:ステファン・ゴーガー
(2007年 アメリカ/ベトナム)
原題:OWL AND THE SPARROW

【ストーリー】
孤児のトゥイ(ファム・ティ・ハン)は叔父のもとを飛び出し、
ホーチミンで花売りの仕事にありつく。最初の日の夜とその翌日、
トゥイは屋台で食事をしていたフライトアテンダントのラン(カット・リー)、
そして飼育係の青年ハイ(レー・テー・ルー)と立て続けに出会い親しくなる。
トゥイはランとハイが恋人同士になればと思い描くが・・・。
(シネマトゥディより転記させていただきました)

なんていうか、惜しいんです。

出てくる子供達がいいですねぇ。厳しい環境の中、懸命に生きている雰囲気が伝わって来る。
屋台の呼び込みをしていた男の子が印象的やし、トゥイの真直ぐな眼差しと媚びない所も
すごく可愛いい。そんなトゥイが自分と同じ様に孤独な人たちを何とかしたいとがんばる姿を
応援したくはなるんですが。。。

全体的にそうなんですが、ランやハイの孤独感を表すシーンなんかが必要以上に
センチメンタルな演出に感じてしまうんですよねー。
その辺りがこの映画にちょっと乗れなかった原因だと思います。

トゥイや周りの子供達はすごくさりげなくてスーッと入り込める存在なんですが、
大人のシーンは何か作為的なものが前に出過ぎててちょっと寒かったです。あっ、すみません。
私がひねくれてるせいもあるとは思いますが、ラストもあれはないやろぉ!と
思ってしまいました。

基本的には好きな所もいっぱいあるのに、残念。

シネマート心斎橋にて観賞。