ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

12月第3週/第4週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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今日公開の「グリンチ」、TOHOシネマズデイだしクリシマスシーズンだし、ベネディクト主演だし!で、見てきました


思いきり予想どおりの展開だったけど、これはこれでお約束という感じ
マックスやフレッドといった動物キャラが可愛くて、気軽に見られるファミリー向けのクリスマス映画です
グリンチの孤独感が半端なかったので、不覚にも最後は涙してしまった
短編『ミニオンのミニミニ大脱走』も、おまけとしては楽しい

 

さて「グリンチ」以外の、今週末からと来週末から大阪市内で上映の気になる作品は、何があるでしょうか

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「いろとりどりの親子」〜幸せの形も人それぞれ、精神の自由が重要だっ!〜

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公式サイト:http://longride.jp/irotoridori/

監督・製作:レイチェル・ドレッツィン
製作:ジャミラ・エフロン、アンドリュー・ソロモン
製作総指揮:ジェフ・スコール
(2018年/アメリカ/93分)
原題:Far from the Tree

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
10年をかけ、さまざまな“違い”を抱える子を持つ300以上の親子に取材したノンフィクション本「FAR FROM THE TREE」
世界中でベストセラーとなったこの本の映画化では、様々な親子の歩みが映し出される


ゲイである著者自身は「自分を理解するため、両親を許すため」に原作を書いたと語っています
ここに登場する人達は子供のありのままを受け入れ、その子供達を全身で肯定しています
様々な個性を持つ子供達の姿から、元気をもらいました


ダウン症のジェイソンの場合

母エミリーが彼を産んだ際、医者から言われた言葉が酷すぎて驚きます
しかしエミリー夫婦は彼の可能性を信じ、やがてジェイソンはダウン症の人々の可能性を世に示す代弁者として人気を博し「セサミストリート」にも出演

現在、44歳のジェイソンはラジオ局に勤め、友人3人と共同生活を送っています
私から見ると羨ましいくらい、仲間にも恵まれ平和な暮らしを手に入れ、幸福そうに見えるのだけれど。。。。
エミリーはジェイソンが退屈しているのでは、と少し不満な様子
彼が、ディズニー・アニメ「アナと雪の女王」のエルサに夢中すぎるのも気がかりらしいけど、かつてのように社会的に意義があるとわかりやすい活躍を彼にして欲しいのかもしれません
親子の関係は、私が考えるより複雑なのかもしれないなー


自閉症のジャックの場合

ホームビデオを見ると、2歳頃までは無邪気に笑っていたジャクが急に不機嫌な表情しか見せなくなる
そこから、両親の葛藤が始まります

しかし、ある医者と出会った事で両親はジャックの本当の気持ちを知るきっかけをつかみ、タイピングで自分の言葉を伝えることが可能となった彼は持ち前のユーモアを発揮しています
ここまでたどり着くのは両親にとって長い道のりだったんだろうなーと感じるインタビューや、初めてジャックの気持ちが表面に現れた際の両親の表情など、映像作品ならではの感動があります

NHKドキュメンタリー「君が僕の息子について教えてくれたこと」で知った東田直樹さんの事を思い出しました

自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)


低身長症のロイーニと、リアとジョセフ夫婦の場合

家族が過保護気味だと残念そうに話すロイーニですが、「リトル・ピープル・オブ・アメリカ」の年次大会に参加し、理解しあえる仲間と初めて出会います。
家族とは別に「仲間」がいるって、本当に素晴らしい!
私には仲間と言える人はいるか?! と自問自答してしまう

同じく低身長症のリアとジョセフは、常にポジティヴでチャーミング!
「体が不自由なら精神も不自由だと、見た目で判断される」と言うジョセフですが、精神的な豊かさを持つこの夫婦からは学ぶところが多いと感じます


そして、16歳の息子が殺人容疑で逮捕されたデレクとリサの夫婦の場合

彼らは、精神分析医を雇い何故子供が殺人者になってしまったか調べても答えが出ません
「8歳の少年を殺害する」という犯罪だから、他のケースとは一線を画すと感じます。
見ているこちらは、被害者側の事を先に考えてしまい複雑な気分になるし

しかし、その行為を受け入れる事ができなくても、両親が我が子を愛していることに間違いありません
「愛と受容は同じではない」
唯一、出口の見えない辛いケースかもしれないと感じました


ただ、この映画に登場する家庭は、いずれも「子供への愛」が根底にあります
正直、そこが重要なんだと思います
親に愛されない子供達も周りがバックアップできる、そんな社会にしていかねば! 
と、最後はなんか脱線してしまった


シネ・リーブル梅田にて鑑賞

12月第1週/第2週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

クリスマススワッグのワークショップに行ってきました。

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クリスマス〜お正月の準備が続くこの時期、様々なワークショップがあちこちで開催されています。
私もここぞとばかり、色々と参加させていただいています。
めっちゃ楽しくて癖になりますが、出費がかさむ〜!

 

さて、今日を含めた今週末と、来週末から大阪市内で上映の映画、その中から気になる作品を紹介します

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11月第3週/第4週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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ここ何ヶ月かのサノフラワーのレッスン、製作している間は集中して時間を忘れます
先生のお宅でお茶をお菓子をいただき、おしゃべりするのも楽しみです
仕事と家以外に、こういう場所があるのはホッとしますね

 

11月第3週&第4週から大阪市内で上映の映画、その中から気になる作品を紹介します

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11月第1週/第2週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

先週末、淀屋橋の「OMATCHA SALON 淀屋橋」に初めて行ってみました。
升に入った抹茶ティラミスが美味しかった!

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所変わって、右は伏見ビルの写真
大正時代に建てられた登録有形文化財の建築物、ということです。

歩いて帰宅途中、なんだか人が多いな〜と思っていたら、生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)が開催中だったようで、つられてパチリと


ちなみに私が好きなのは、淡路町にある船場ビルディングです

 

11月第1週&第2週から大阪市内で上映の映画、その中から気になる作品を紹介します

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「ハナレイ・ベイ」 ー自然の中で生かされてる、私たちー

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公式サイト:https://hanaleibay-movie.jp/

脚本・脚本:松永大司
原作:村上春樹
プロデューサー:小川真司
撮影:近藤龍人
(2018年/日本/97分)

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
シングルマザーのサチ(吉田羊)は、息子のタカシ(佐野玲於)がハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイで亡くなったことを電話で知らされる。大好きだったサーフィン中に大きなサメに襲われ死んだという。
(公式サイトより転記させていただきました)

 

映像化ってどうなん?と懐疑的でしたが、見てよかった〜

 

吉田羊さんが好きです
それだけに、この映画のトレーラーを見て「もしオセンチな作品になってたらいやだな」と、ちょっと敬遠してたのですが

 

結果、吉田羊主演だからOK! の映画でした
村上虹郎も良かったなー。虹郎クン、イイね、うん

 

俳優とそうでない人との差がいやでも目についたというのが、正直な感想
主人公が出会う若者二人のうち一人が、セリフ棒読み!と思ったら、どうやらプロサーファーの人のようです
息子役の人もイメージと違いすぎたのか、うーん

でも、とにかく吉田羊だから! ← クドイ

 

イギー・ポップをチョイスするセンスが好き

冒頭から流れる軽快な音楽と、その後少年を迎え入れる海が奏でる(少し不気味な)水音との対比が、その後の展開を予感させます

 

「自然がしばしば人の命を奪う」

 

この土地に住む人たちの死生観をちょっと共有した気になるんだから、映像の持つ力ってやっぱりすごい
原作を読んだだけでは、想像しにくかった部分です

 

圧倒的な自然を目の前にした時に感じる、恐怖と無力感
たぶん多くの人が経験した事のある感情だと思いますが、そんな気持ちを思い起こさせる映像には説得力がありました


蛇足ですが、入場時に手渡された「鑑賞後にお開けください」と書かれた封筒
思わせぶりですが。。。。これ、要らんやろ〜(笑)
中身は「決して、期待しないでください!」としか言いようがないです

 

大阪ステーションシティシネマにて鑑賞

10月第1週/第2週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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あちこちでコスモスを見かける季節になってきました
が、昨日から季節はずれの蒸し暑さです
毎週のように来る台風にも、うんざり
こんな時は体調を崩しがち。みな様、お気をつけくださいませ

10月第1週&第2週から大阪市内で上映の映画、その中から気になる作品を紹介します

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「顔たち、ところどころ」“アート”は楽しい!

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公式サイト:http://www.uplink.co.jp/kaotachi/

脚本・監督・出演:アニエス・ヴァルダ、JR
製作:ロザリー・バルダ
共同製作:チャールズ・S・コーエン、ジュリー・ガイエ
(2017年/フランス/89分)
原題:Visages Villages

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
映画監督アニエス・ヴァルダとアーティストJRが、フランスの地方をめぐりつつアート作品を作っていく、ロードムービー

 

芸術がスーッと気持ちに入ってくる感覚、そして圧倒的なセンスの良さ!
もう一度見に行きたくなるような、温かさを感じる映画でした
個人的には、アニエスのドキュメンタリーは眠くなる傾向があるんですが、今回は一瞬だけ(笑)
「計画しない」と言いつつ、結構作り込んでる?と思いますが、やっぱりJRの存在は大きかったよ!


フライヤーを見ただけでは、具体的にどんな映画かわかりにくいかもしれませんね
JRというアーティストを私はこの映画で初めて知ったので、アニエスと一緒にどういったモノを作るのか、予備知識なしで見始めました

冒頭、この二人の出会いを語る映像から溢れるポップな雰囲気は、アニエス・ヴァルダが持つソレと同じ
イギリスの毒を含んだユーモアとは違い、お茶目で可愛らしい

 

二人は田舎で出会った人々を撮影し、顔写真を拡大プリントし、壁などに貼り付けていきます

「顔」は、何かを語りかけてくる
というか、クローズアップされた顔を見た時、人はそこから何かを感じたくなる習性があるのかもしれません
大きく引き伸ばされた「顔」からは、パワーを感じ惹きつけられます

閉ざされた元炭鉱の町、一人で広大な農地を耕す人、忘れ去られた廃墟の村
それぞれの場所で出会う普通の人たちの魅力を引き出す、そんなやりとりや作業の様子も楽しくて、その場に参加したい!と前のめりに見ていました

撮る方も、撮られてる方も、そして見ているこちらにも力を与えてくれる、そんな「芸術」は人に不可欠なもの、とあらためて感じる瞬間
一夜にして波に流されてしまう作品の儚さ、これもまた良いのです

港湾労働者達へのインタビューでは「なぜここに女性がいないの?」とフェミニストらしいアニエスの率直な言葉
そして彼らの妻達を被写体として撮る場面では、それまでとは違うピリッとした空気が流れていて、一瞬芸術家の「エゴ」のようなモノを感じます

 

ラスト、ゴダールとのエピソードはアニエスの悲しみが伝染し、それまでの映画のトーンとは違ってきたと思いきや、JRの優しさにこちらまで救われた気分
最後のショットも美しかったなー

 

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ところで入場時にいただいた紙、これは来場者プレゼントの「オリジナルブックカバー」ではないと思いますが、折りたたんでブックカバーにしたら結構可愛くて使えます


シネ・リーブル梅田にて鑑賞

9月第4週/第5週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

梅田からの帰り道、今にも雨が降り出しそうな中之島公園に寄ってみました
この時期、薔薇はまだまだ見頃ではないので、人が少なくてのんびり散歩できます
よーく観察すると、四季咲きの薔薇たちがひっそりと一所懸命に咲いてて可愛い

f:id:YURURI:20180921202349j:plain左上から時計回りにライラックローズ、バターカップ、フランシス ブレイズ

今週末&来週末から大阪市内で上映の、気になる映画をご紹介します

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