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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「ぼくを探しに」 〜実写版ショメの世界〜

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公式サイト:http://bokuwosagashini.com/
※音声が出ますのでご注意ください

製作総指揮:フランソワ=ザヴィエ・デクレーヌ / ヘレン・オリーヴ
製作:クリス・ボルズリ / クローディー・オサール
監督・脚本・音楽:シルヴァン・ショメ
撮影:アントワーヌ・ロッシュ
プロダクションデザイン:カルロス・コンティ
音楽:フランク・モンバレット
(2013年 フランス制作 106分)
原題:ATTILA MARCEL

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
今朝もポール(ギョーム・グイ)は悪夢で目が覚めた。
いつも夢に出てくるのは幼い頃に死んでしまった両親。
ママ(ファニー・トゥーロン )はとっても優しくて美人だけど、
プロレスラーだったパパ(ギョーム・グイ)は
野獣のように乱暴でおっかない。
 (公式サイトより転記させていただきました)

少しだけ不思議で残酷、でも可愛くてほろ苦く
クスッと笑える、おフランスらしいエスプリを
感じる事ができる映画。大好きです。

アニメーション映画の監督として有名な
シルヴァン・ショメの実写版映画と言えば
「パリ、ジュテーム」のエッフェル塔エリア、
マイム・パフォーマンスで語られるパートが
とても印象的でした。
そして、今回は初めての実写長編映画です。

「サタデー・ナイト・フィーバー」を連想させる
オープニングが笑えます。そして、歩く男が
振り向いた時、悪夢が〜。。。。

このオープニングと繫がるラストの展開に
思わず涙した私は、きっと涙腺が弱いのですが、
とぼけた作風なのに、思いの外感動してしまいます。

マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」の
エッセンスが加えられ、その名もマダム・プルースト
(アンヌ・ル・ニ)が、主人公の失われた記憶を
呼び覚まします。その道具、“魔法”のハーブティーは
すぐにマドレーヌで口直しせずにはいられない味のよう。
漢方薬みたいな感じかな〜とかイメージが膨らみますね。

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マダム・プルーストの部屋はちょっぴりカオスで居心地よさそう


色使い、そして音楽の使い方とても素敵です。

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ポールの記憶の中、ママが歌う曲も優しく可愛い


マダム・プルーストはもちろん、盲目の調律師、
中国人のチェリストなど、脇役も個性的。
ダンス教室の様子を伺っていたホームレスの行方も気になります。

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結構大胆にアプローチしてくる、中国人女子との仲は?


ポールの叔母達を演じるのは、ベテラン女優の
ベルナデット・ラフォンとエレーヌ・ヴァンサン。
ラフォンさんは昨年亡くなったそうです。
ご冥福をお祈りいたします。

ドミニク・アベル&フィオナ・ゴードン監督や、
ジャン=ピエール・ジュネ監督がお好みなら
きっと好きになる映画です。ジュネ監督の最新作
「天才スピヴェット(The Young and Prodigious T.S. Spivet)」
がもうすぐ公開で、こちらも楽しみですね!

ポールが大好きなシューケット(シュー生地を
焼いたお菓子)がやたら美味しそうで、
今思い返して食べたくなってきた〜。
日本でもブーランジェリー系のお店だったら
普通に売ってるのでしょうか?
ご近所のPAULでは見た事ない気がしますが、
普段あまりパン屋さんに行かないから、
見落としてるだけなのかしらん。

シネ・リーブル梅田 にて鑑賞。

 

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