ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

パリ、ジュテーム

パリ、ジュテーム

前にいただいてきた「パリジュテーム」のチラシ、かわいっくて一目惚れ!
今日、梅田ガーデンシネマで観てきました。
出逢いをテームにパリで起こる18本のドラマを綴った映画です。

いやーお楽しみ袋みたいで、観ごたえありました。
コーエン兄弟監督の作品(エリア:チュイルリー)、笑えました。
スティーブ・ブシェミがお約束のなさけないトホホな役で、
それだけでもニヤニヤしてしまう。

イサベル・コイシェ監督作品(エリア:バスティーユ)は他の作品が
ごく日常的だったのに比べ、ドラマチックな展開だった。
印象的で哀しくもある。

諏訪敦彦監督作品(エリア:ヴィクトワール)は、カウボーイがキーワードなんですが、
ウィレム・デフォーがいいんです。存在感ありすぎ〜。

シルヴァン・ショメ監督作品(エリア:エッフェル塔)かわいい!
数々のアニメを撮っている方のようです。いかにもフランス人監督らしい、
地下鉄のザジ」を思い出させる、どこか懐かしくて楽しい作品。

リチャード・ラグラヴァネーズ監督作品(エリア:ピガール)。
エスプリのきいた物語もいいですが、それよりなりより、ファニー・アルダン
ボブ・ホスキンスという組み合わせがいい!

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督(エリア:マドレーヌ界隈)のホラー作品。
イライジャ・ウッドが目を見開いた瞬間から、どうしてもロードオブザリングのパロディに見えてしまう。。。正直、コメントしづらい。

フレデリック・オービュルタンとジェルール・ドパルデュー監督作品
(エリア:カルチェラタン)はジーナ・ローランズが自ら脚本を書いています。

そして私が最も印象的だったのは、アレクサンダー・ペイン監督の最後のお話
(エリア:14区)です。この一番地味なようで、とてもリアルな話が好き。
この人「アバウト・シュミット」(ジャック・ニコルソン主演)の監督なんですね。
この映画も好きなんですわぁ。主人公がラストに公園で体験する不思議な気持ちというのを
自分も何か体感したような気がして、じんわり泣けてきました。
たぶん私のツボにはまったのだと思います。昔、エリック・ロメールの「緑の光線」を観た時も、
同じように追体験して泣けました(こちらはあくまでもドラマチックでしたが)。

とまぁ、特に印象に残った(イライジャ・ウッド出演作品は他のとは違う意味で
印象に残った。。。)ものだけを揚げてみましたが、他にもいろいろ。
細かい所まで見逃したくない作品があります。
パリが好きな人、オムニバス映画が好きな人はぜひどうぞ!