公式サイト:http://www.bitters.co.jp/soulkitchen/
監督・脚本・プロデューサー:ファティ・アキン
脚本:アダム・ボウスドウコス
プロデューサー・音楽スーパーバイザー:クラウス・メック
撮影:ライナー・クラウスマン
編集:アンドリュー・バード
(2009年 ドイツ/フランス/イタリア)
※ネタバレ含みます。
【ストーリー】
ハンブルクでレストラン“ソウル・キッチン”を経営するジノス(アダム・ボウスドウコス)。
恋人とは遠距離恋愛になった上、税務署から滞納していた税金の支払いを迫られたり、
食洗機を動かそうとして椎間板ヘルニアになったりと、面倒な問題に直面する。
クール&ザ・ギャングが、まだジャズ・ファンクバンドやった時代の曲で始まるオープング。
ファティ・アキン監督のコメディってどんな感じなんやろと思いつつ、
なんか楽しい♪予感に胸膨らみます。
「ソウル・キッチン」という名前のレストラン、厨房ではなんとも雑な仕事が行われています。
フライドチキンや魚のフライは提供されてるけれど、アフロアメリカンの“ソウル・フード”を
特別意識してるわけでもなさそう。冷凍食品をただフライしているだけのような大雑把さ。
ところが、他の店をクビになったシェフ、シェインの登場によってレストランは大きく様変わりします。
シェイン役のビロル・ユーネルが、いかにも天才肌な空気を漂わせていて、
作品のいいスパイスになってました。アキン監督が意識してたかどうかはわかりませんが、
彼が元いたレストランで無粋な客にナイフをもって抗議するシーンは、
ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」を連想させます。
レストランは、倉庫街にあり穴場的雰囲気のするお洒落な感じ。
実際にこんな店があれば、ちょっと行ってみたい気もします。
なんやかんやと珍騒動があった末、ジノスにとってこの店が、
魂(ソウル)の拠り所になっていく物語です。
ちゃんと伏線を張ってオチをつけるという、まっとうなコメディ。
全くリアリティなくてありえない感じが、逆に映画的で良いなぁと思います。
民間療法で腰を治療するシーンは、笑った〜。
この映画、何かと60〜70年代ブラックミュージックが登場し、
ソウルミュージック・キッチン(そんな英語は無いと思いますが)か?と思うほど。
また、脚本・主演のアダム・ボウスドウコスがギリシャ系だからか、
ギリシャの曲や、ドイツのダンスサウンド、ワールド・ミュージック系の曲等
いろんな民族の音楽がチャンプルされた感じで、サントラは結構楽しそう。
Ost: Soul Kitchen (2010/03/25) Various 商品詳細を見る |
エンドロールで流れてたThe Isley Brothersの曲。
http://www.youtube.com/watch?v=uMimqfJVedE&feature=player_embedded
ジャクソン5によるこの曲のカバー、特に'95 Extended Remixバージョンは、私のお気に入り。
http://www.youtube.com/watch?v=S9J6EJDl5qA&feature=player_embedded
シネマート心斎橋にて鑑賞。