秘密の花園 (福音館文庫) (2003/06) フランシス・ホジソン バーネット 商品詳細を見る |
※ちなみに私が読んだのは、新潮文庫(龍口 直太郎訳)ですが、
画像がなかったのでこちらを掲載させていただきました。ご了承ください。
前々からやってみたかった「読書会」
比較的本を読む友人2人に声をかけてみると、すんなり同意してくれて。
お花見の後天満橋のジュンク堂にて、いったいどの本にするのか物色する事30分あまり。
あらためて読みたい! と意見が一致したのがこの作品。
本が届くのを心待ちにしていましたが、読みだしたその日から楽しくて!
こんなにワクワクして本を読むのは久しくなかった気がする。
読み終えてしまうのが惜しくて、大事に大事に少しずつ読み進めました。
これって、面白くて一気に読んでしまう時とはまた違う楽しみがありますね。
コリンが初めての体験をした場面、この文章は印象的だったので、
少し長いんですが、引用させていただきます。
「なごやかでいて、しかも身がひきしまるような夜明けに起き、
おもてに出てひとりぼっちで立ち、頭をぐっとそらせて空を仰いで、
薄暗い空がしだいに色が変って赤らんで行くのを、また、ふしぎな
わけのわからぬことが起るのを、じっと眺めていると、しまいには
その東の空がもう少しで私たちに大きな声を出して叫ばせようとする。
しかも、心臓は、何十万年となく毎朝のように行われてきた日の出の、
いつも変らぬおごそかな光景に打たれて、はっと鼓動が止まってしまうー」
(新潮文庫「秘密の花園」バーネット 龍口 直太郎訳 より)
読みながら追体験する様な感動が味わえるのも、読書の大きな喜びですよね。
子供の時のワクワク・ドキドキ感が味わえる珠玉の一冊。
「ハックルベリー・フィンの冒険」も面白いけど、やっぱり女子としては、
こちらがよりお勧めかな。
なぜか、ナルニア国物語「ライオンと魔女」でルーシィとタムナスさんが出会う、
あの世界にも浸りたくなったー。さっそく読み返そう!
AmazonでDVDも一緒に注文。
秘密の花園 [DVD] (2008/10/08) ケイト・メイバリーヘイドン・プラウス 商品詳細を見る |
読了後、久しぶりに家での鑑賞となりました。
映画ではかけ足で物語が進む感がいなめず、原作ほどのきめ細かな表現は
なかなか難しいといった印象ですが、美しい映像にうっとり。
衣装や美術さんが素晴らしいですね。メアリーのベレー帽も可愛い!
そして、お約束の様に泣いてしまう。
サワビー夫人が登場しないのは残念ですが、マーサがイイですね。
映画では原作以上に彼女の存在が大きく描かれています。
DVDを見て気が付いたんですが、
「メアリー、メアリー、(略)あなたのお庭はいかがです」の詩は、
アガサ・クリスティの「あなたは庭はどんな庭?」でも出てきます。
たしか、ポアロが事件を解く鍵となるきっかけとなる詩でした。
原作を読んだだけではピンとこなかった事を発見できるのも
映像を見る楽しさにつながりますね。
面白かったのは、特典映像で見る事ができた1949年版「秘密の花園」の
オリジナル予告編。メアリーが大人すぎるやん! なんだかいかにもこの時代の
アメリカ的な匂いがする雰囲気でした。ちょっとだけ興味あるけど、
圧倒的に、このアニエシュカ・ホランド監督の作品(1993年)の方がよさそう。
また「ピーターラビットとなかまたち」も見たくなった。(=^_^=)
ピーターラビットとなかまたち DVD-BOX (2008/02/08) ニーブ・キューサック.檀ふみ 商品詳細を見る |