↑ポスターからしてお洒落ですね
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/birdman/
※音声が出ますのでご注意ください
監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
製作:アレハンドロ・G・イニャリトゥ、ジョン・レッシャー、アーノン・ミルチャン、ジェームズ・W・スコッチドープル
製作総指揮:クリストファー・ウッドロウ、モリー・コナーズ、サラ・E・ジョンソン
脚本:アレハンドロ・G・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリス・Jr、アルマンド・ボー
撮影:エマニュエル・ルベツキ
プロダクションデザイン:ケヴィン・トンプソン
衣装デザイン:アルバート・ウォルスキー
編集:ダグラス・クライズ、スティーヴン・ミリオン
音楽:アントニオ・サンチェス
(2014年 アメリカ制作 120分)
原題:BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE)
※ネタバレを含みます。
【ストーリー】
映画シリーズ終了から20年、今も世界中で愛されているスーパーヒーロー『バードマン』
だが、バードマン役でスターになったリーガン(マイケル・キートン)は、その後のヒット作に恵まれず、私生活でも結婚に失敗し、失意の日々を送っていた。
再起を決意したリーガンは、レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出と主演も兼ねてブロードウェイの舞台に立とうとしていた。
(公式サイトより転記させていただきました)
(行った事ないけど)勝手にNYっぽい〜 と感じる、新感覚ブラックコメディ
ストーリーとか演技とか、そんなモノよりも背後に流れるアントニオ・サンチェスのドラムが耳に残ります。
カッコエエ〜! それがNYっぽさを感じさせる大きな要因かも。
フリー・ジャズ=NYが似合う という単純な思考回路です、ハイ。
もちろん、ブロードウェイ=NYというのもあります。
ヒーロー物映画で一世風靡した俳優が、いきなりレイモンド・カーヴァーみたいな地味な(あくまで個人的印象)作品を、自ら戯曲化して演出・主演するっていうんだから。
あんさん、そりゃ無茶でっせ!と言いたくなる。
地道に経験を積んでから徐々になんていう発想はないのか、一発逆転にかける主人公リーガンは、痛々しくもあるけど滑稽で笑える存在でもあります。
一方で、NYタイムズの批評家タビサ(リンゼイ・ダンカン)は、ぽっと出をそうやすやすとは受け付けない演劇界の象徴のよう。
そういう存在(力を持つ批評家)に大きく影響を受ける観客(知識人達)への皮肉かもと勘ぐってしまいます。
「無知がもたらす予期せぬ奇跡」なんて、かなり苦し紛れの批評に思えますから。
また、ヒーローものばっかりが目に付くハリウッド映画や、SNSの情報に流される風潮への批判も感じられます。
正直、SNSってどーでもいい事がほとんどですからね。このブログももちろん(笑)
でも、ヒーロー物に夢中になったことのない私は、それってバカにするのは簡単だけどもしかして私にはわからない光る何かがあるのかもしれない?なんていう、疑いの気持ちも逆にあるのです。
要するに何が面白いのか理解できない世界だから、簡単に批判できないというか。
どっちかというと、人類の危機!が題材の映画の方にウンザリ(トレーラーを見ていても)させられます、個人的には。
この映画を独特なモノにしているのが、エマニュエル・ルベツキのつなぎ目がないようように見えるカメラワーク。
ホッと息つく暇がない映像、これが不思議なリズム感を生み出すのかも。
つながっているから、どこか舞台劇を見ているような気分にもなります。
この、ずっとつながっているような映像をみて思い出したのはPS2のゲーム「ジャック×ダクスター(旧世界の遺産)」(2001年12月発売)
このアドベンチャーゲーム、全てのステージがシームレスに繋がっているんですよ。
グラフィックも美しくて、どうやって作ってるんだろう〜と思いながら当時は何度も遊んでました。
もう10年以上ゲームから離れているので知りませんでしたが、現在ではこういった「オープンワールド」なゲームは色々あるそうです。
話が脱線してしまいました。
リーガン(マイケル・キートン)やリーガンの娘サム(エマ・ストーン)、共演者マイク(エドワード・ノートン)、批評家タビサ(リンゼイ・ダンカン)など、アクが強くて個性的な人物ばかり登場する中、プロデューサーのジェイクは個人的に好きなキャラクター。
リーガンに振り回され、あたふたするジェイクがいいよねー。
演じるザック・ガリフィアナキスもコメディ出身の俳優さんですが、コメディからでた人って、なんか見ていて安心感があるのです。
TOHOシネマズ 梅田 にて鑑賞
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