公式サイト:http://center20.com/
※音声が出ますのでご注意ください
監督:モーガン・ネヴィル
製作:ギル・フリーゼン / ケイトリン・ロジャース
撮影:ニコラ・マーシュ / グラハム・ウィロビー
編集:ジェイソン・ゼルデス / ケヴィン・クロウバー
編集スーパーバイザー:ダグ・ブラッシュ
(2013年 アメリカ制作 90分)
原題:TWENTY FEET FROM STARDOM
【ストーリー】
「数歩の距離だけど難しい。バックコーラスからメインの位置に来るにはね」
—そう語るのは、アメリカを代表するロック・ミュージシャン、ブルース・スプリングスティーン。
ステージのメイン(中央)で歌うスターに負けない歌唱力を持ちながら、バックシンガーたちが注目されることはない。
(公式サイトより転記させていただきました)
洋楽好きの人には、見逃せない映画
昨年、映画館で見逃したドキュメンタリー
音楽製作における影の実力者達にスポットライトを当てた映画という点で「永遠のモータウン」に似ています。
感動度合いは「〜モータウン」に及ばなかったものの、こちらもなかなかアツい映画でした。
そこに“愛”と“情熱”を感じる時、感動が生まれますが、それが音楽に対するモノだとより胸アツ度が高くなってしまうのですよね。
「その歌手の望みに合わせ歌うのが、バックシンガー
自分が目指すものを考えて歌うのが、ソロシンガー」
と劇中でも語られるように、周りとの調和を求められるバックコーラス
そんな常識にしばられないのが、メリー・クライトン
ストーンズの「ギミー・シェルター」を聴くと、なるほどと思います。
彼女は考え方もその歌い方も、バック・シンガーの枠には収まらない人という印象。
レーナード・スキナードの名曲「スウィート・ホーム・アラバマ」について「あんな曲に参加したくなくて最初は断った」などと言う彼女は、見ていて気持ちいいのですが。
逆に突出した才能を持ちながら、自分を売り込む事に消極的なリサ・フィッシャーは、グラミーまで受賞しながらもバック・シンガーとしての活動を続けているよう。
彼女はルーサー・ヴァンドロスのバックコーラスもつとめていたのですね。
そのヴァンドロスも元はバックシンガーですが、ボウイの「ヤング・アメリカン」に参加した時の様子もチラッと移ります。
また、アイク&ティナ・ターナーのバックコーラスグループの一員だったクラウディア・リニアの人生は、すっかり音楽から遠ざかっていました。
1970年代にミック・ジャガーやボウイに愛された彼女もソロ・シンガーとしては大きな成功を収められず、現在はスペイン語教師という職についています。
「一時はガス代にさえ事欠く始末。音楽の世界から長い間離れすぎた」というコメントも。。。。
MJの追悼式で一躍有名になったジュディス・ヒルは、TV番組でカイリー・ミノーグのバックコーラスをつとめたことがファンに非難され、
「ストレートのカツラを被って出たからバレないと思ったのに」と舌を出します。
曲がつくれるのは大きな強みだし、彼女には頑張ってほしい。
あのシェリル・クロウも、もともとはMJのコンサートなどでコーラスをつとめてたのだから。
「他の人の声とうまく調和できた時、最高よ」なんていうコメントもありましたが、そこに歓びを見いだすのももちろん素晴しいと思います。
ただ、実力や才能を持ちながらトップを目指しても、そうなる人となれない人の違いはなんでしょうね〜?
この映画を見て、今日聴きたくなった曲はこれ
リサ・フィッシャーも素敵なんですが、リサと繫がりのあるルーサー・ヴァンドロスの方がやはり馴染みがあって。
“A House Is Not a Home”を歌う1988年のこのライブ映像は、いつ見ても圧巻!
Luther Vandross: A House Is Not A Home - Live ...
バート・バカラックの作曲で1964年にはディオンヌ・ワーウィックが歌ってたのですね。
(だから、ディオンヌこの反応なのか〜)
WOWOWにて録画したものを鑑賞