ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

副王家の一族

副王家の一族 (2007年作品) I Vicere (The Viceroys) [Import CD from Italy]副王家の一族 (2007年作品) I Vicere (The Viceroys) [Import CD from Italy]
(2007/11/10)
Paolo Buonvino

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監督・脚本:ロベルト・ファエンツァ
英題:I VICERE
(2007年 イタリア/スペイン)
公式サイト:http://www.alcine-terran.com/ichizoku/

【ストーリー】
ブルボン王朝下、イタリアへの統一を目前に控えた19世紀半ばのシチリア。
かつてのスペイン副王の末裔(まつえい)である名門貴族ウツェダ家では、
封建的な父ジャコモ(ランド・ブッツァンカ)と嫡男のコンサルヴォ(アレッサンドロ・プレツィオージ)が
激しく対立していた。意のままに振る舞う父に、コンサルヴォは強い反発を覚えるが…。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

フェデリコ・デ・ロベルトの古典小説『副王たち(I vicerè)』の原作を、
イタリアのネオ・レジスタ(新しい監督群)の代表格、ロベルト・ファエンツァが映画化。

海に沈む夕日と一隻の船。美しい情景には胸がはずみました。
が、結果的には今ひとつ引き込まれないうちに126分が過ぎてしまったという感じ。
決して退屈はしなかったんで、映画としてどうこうというより好みじゃなかったという事でしょうか。

やっぱり主人公に魅力が感じられないのが原因なのかなぁ。
父を憎みながらも、自分もその父と同じ様な道をたどる主人公という
よくあるお話ですよね。特に女性に対する態度が許せん!!
アレッサンドロ・プレツィオージが素敵とは思えないし。

父との葛藤に苦しむ主人公の心の深淵を描く。。。という感じでもないんですよね。
時代の移り変わりと家族の歴史を、かけあしで描いたという感じも否めず。

従兄弟のジョヴァンニーノは小さい時から可愛いし、大人になってからの
イメージと一致してて好きなキャラクターやったかな。
妹テレーザ役のクリスティーナ・カポトンディさんも可愛いんやけど、
テレーザの優し過ぎるというか弱い性格にイライラしてしまった。

それでも、カターニャの貴族の姿について語られている原作は読んでみたいと思いました。

テアトル梅田にて鑑賞。