監督: ジェームズ・マーシュ
(2008年 イギリス)
それは、「史上、最も美しい犯罪」。
本年度のオスカー長編ドキュメンタリー部門をはじめ、
全米の映画賞をほぼ全て受賞した、驚きと感動のドキュメンタリー。
(チラシより転記させていただきました)
以前TVのドキュメンタリーで、NYのワールド・トレード・センターを綱渡りした
このフィリップ・プティという人の事を知りました。
その時は、その壮大な挑戦にただただ圧倒されただけでしたが。
映像を通して見るプティはとてもキュートで、それだけに「自分がやる!」と
決めたことに対するゆるぎない意志を見せつけられるとなんだか応援してしまいますね。
周りの友人達もすごいですねー。こういう人たちが回りにいるっていうのが素敵。
その中でも、昔からの友人が、知り合ってからの歴史が浅い関係者の事を、
「信頼できない」と語るエピソード等、人間模様が面白くて。
それから、プティと彼のパートナーだった女性とのエピソードもほほえましく、
いかにもフランス的でいいなぁと思ったんですが。。。。
祭りのあとのむなしさというか、それ以上の虚無感を感じてしまいました。
彼の親友が当時の歴史的瞬間を語るシーンには鳥肌がたち、その気持ちの高まりが
こちらにも乗り移った様でした。それだけに、その後の展開が悲しかった。
それは、今は無きツインタワーがかつてあった時代にはもう戻れないという
事実をつきつけられる時の気持ちに似ている。
梅田ガーデンシネマにて鑑賞。