ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

サンシャイン・クリーニング

オリジナル・サウンドトラック『サンシャイン・クリーニング』オリジナル・サウンドトラック『サンシャイン・クリーニング』
(2009/07/08)
サントラボデガ

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監督:クリスティン・ジェフズ
(2008年 アメリカ)

【ストーリー】
シングルマザーのローズ(エイミー・アダムス)は、ハウスキーパー
仕事をしながらオスカー(ジェイソン・スペヴァック)を育てている。
彼女の妹(エミリー・ブラント)はいまだにアルバイト生活をしながらの
実家暮らし。ある日、息子が小学校を退学になったのをきっかけに、
姉妹は事件現場のクリーニングと いうヤバそうな仕事を始める。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

リトル・ミス・サンシャイン』のプロデュースチームが手掛ける云々という
ふれこみだったので過度な期待はしないでおこうと。
というのも、『リトル・・・』は面白かったけどなんか今ひとつ響いてこなかった
映画やったんですね。

しかーし、その拗ねた様な目が大好きなエミリー・ブラント
魔法にかけられて」で魅せてくれたエイミー・アダムスの共演だもんね。

見に行ってよかった。

主人公たちにそっと寄り添いたくなる様な物語。

いかにも高校時代は華やかな存在だったろうと想像できるローズが、
自分に暗示をかけるシーン(こーゆーのって欧米っぽいですね)も含め、
空回りしてる彼女に泣き笑いしてしまう。

この兄弟にとっての絶望的な思い出のシーンによって
ノラが抱えているトラウマを予感させるんですが。
こういう子供の頃の辛い思い出とかいう設定に個人的に弱いもんで、
涙腺ゆるみっぱなしでした。
子供時代くらいはみんな楽しく過ごすべきですよね。
大人になれば、辛いことがあって当たり前やから。

ただ、ノラが仕事の現場で拾ったものをきっかけに知り合う
リンという女性との関係がちょっと残念でしたね。

オスカーくんも可愛いし。ウィンストンに対して、腕の事とか
普通に聞くところがリアルで良いです。
誕生日のシーンもいいですねぇ。貧しくても愛があれば!
そうそう、「ロブスターマン」の話はちょっと気になるわぁ。

何かとローズが頼りにするウィンストン役は「カポーティ」の死刑囚ペリーを
演じた人なんですね。イメージが違って気がつかなかったけど、なんか
好きだなぁ(役柄も含め)。彼の存在もまた、映画に温かみを加えている。

ここのところ抱えていた胸につかえている様な重い気持ちから開放してくれた。
映画ってありがたいなぁ。

シネ・リーブル梅田にて鑑賞。