ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

The Harimaya Bridge はりまや橋

監督:アーロン・ウールフォーク
(2009年 日本/アメリカ/韓国)

【ストーリー】
写真家ダニエル・ホルダー(ベン・ギロリ)には愛してやまない
一人息子ミッキー(ヴィクター・グラント)がいたが、
日本の高知県で英語教師をしていた息子は交通事故に遭って命を落としてしまう。
悲しみに暮れる父のダニエルは画家としての才能も発揮していた息子が
遺した絵をかき集めるため、単身日本を訪れることにする。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

はりまや橋のおはなし、知ってるよね。」

優しく語りかける声から始まるこの映画、
画面の中で絵筆がよどみなく運ばれる様が気持ちいい。
この作品の中で、ミッキーが書いたものとして出てくる
絵には心ひかれるものがあった。

「土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た 」の
あの歌は、こんなお話に由来してるんですね。
“橋”の大きさや立地はイメージと大きくかけはなれてたけど、
お坊さんの三角関係は面白い。

一人浮いた存在のタレントさんが気になったのと
(エンディングの歌もなんかしっくりこなかった)、
少々過剰な演出というか大げさに描かれている気がした部分もありましたが、
全体にしっとりした雰囲気で、特に高岡早紀さんのはんなりした雰囲気が
よろしおましたなぁ。

この監督さんは過去に高知に暮らした事がある人らしく、
素晴らしい景観の数々も楽しめます。
いつかは訪ねてみたい場所になりました。

おセンチだなと思いつつ、涙ズルズルになってしまった。( ̄▽ ̄;A
ダニー・グローヴァーが製作総指揮、自らも出演している。

梅田ブルク7にて鑑賞。