8 1/2 愛蔵版 (2008/05/31) マルチェロ・マストロヤンニアヌーク・エーメ 商品詳細を見る |
↑DVD出てるんですね。でも、なんでこんなに高いの?
監督・脚本:フェデリコ・フェリーニ
(1963年 イタリア)
【ストーリー】
映画監督グイド(マルチェロ・マストロヤンニ)は湯治場に療養にやってくる。
新作の撮影準備を進めてから5か月が過ぎ、クランクインが遅れているにもかかわらず、
愛人や妻、知人たちの幻影に悩まされ映画の構想はまったくまとまらない。
療養中も亡き両親の姿や少年時代の思い出がよみがえり、彼は混乱してしまい……。
(シネマトゥデイより転記させていただきました。)
公式サイト:http://www.zaziefilms.com/eight-half/
20数年ぶりに劇場で観ました。
そして、、、、前回同様、またしても数回意識を失ってしまった。
ここんところ疲れてるせいもあり、始まって10分もしないうちに
意識がとぎれてしまった。今回こそはちゃんと観ようと思ってたのに。
かといって、決して退屈な映画じゃないんですけどね。
車から空中に脱出し。。。。というオープニング(個人的には落下のシーンが気持いい)から、
あぁ、これは主人公の意識下を映像にしたものだなというのが容易に理解できます。
現実と幻想が入り混じり、こちらもここちよい眠りに誘われ?!
フェリーニが映画についてやりたかった事をやったった!
という感じなんでしょうか。芸術は爆発だ!?
映画に対するフェリーニの考えが作品の中でも語られています。
「映画は他の芸術に比べておくれている」と。
新しい映画の脚本に対する作家(主人公の友人)の感想も同様です。
(このメモに書かれてある指摘を、過去に見た映画で感じた事のある人も多いはず!)
ニーノ・ロータの音楽は良いし、大好きなアヌーク・エーメがちょっとヒステリックな役と
いうのも面白い。クラウディア・カルディナーレは可愛い盛り(?)で、出て来るだけで
ワクワクする。ここらへんの時代の女優さんって、ほんとに存在感ありますね。
「人生は祭りだ!」には共感できるけど、その祭りのが終わった後の
侘びしさみたいなものを感じさせるのが、私にとってのフェリーニの映画かなぁ。
「人生は滑稽で哀しい!」なんですね。
それにしても、「完全修復ニュープリント版」とかいう方法で
過去の映画が再上映されるのは嬉しい事ですー。
第七藝術劇場にて鑑賞。