読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

イタリア映画祭2012 その1「シャッラ/いいから!」

爽やかな5月の日曜日、福島のリバーサイドまでイタリア映画祭に行って参りました。

イタリア映画祭は初めてです。大阪での上映はたぶんここ数年だと思うのですが、
土・日の2日間だけというのは、ちょっと寂しいですね。一番気になった作品は結局見られず。

scialla!

監督:フランチェスコ・ブルーニ(Francesco Bruni)
(2011年/95分)
原題:Scialla!

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
ヴィルズィ監督の作品やモンタルバーノ警部シリーズの脚本を手掛けてきたブルーニの初監督作にして、
ハートウォーミングな喜劇。
かつては教師だったがやる気をなくした中年のブルーノは、
著名人の自伝のゴーストライターや家庭教師の仕事で、適当に暮らしていた。
ある日、教え子のルカの母親が急に現れ、ルカは彼の息子だという驚愕の事実を明かし、
その上しばらく預かってくれと言うのだった。
11年ヴェネチア国際映画祭コントロカンポ・イタリアーノ部門の受賞作。
(公式サイトより転記させていただきました)

少年ルカは授業中も不真面目で、学校の教師にとって全くもって迷惑な存在。
でも、心根は優しいようで、やる気のなさそうな用務員もとい“教育作業員”や、
他の生徒達からは結構好かれているよう。

そんなルカが実は自分の息子だと知ってからの、ブルーノの態度の変わりようが面白い。
ルカの落第を恐れてすっかりガミガミ屋の親父に変貌。
それまでのブルーノには無縁だった“必死”という感じ。そう、子供のために必死になるんですよね。
けれど、そんなブルーノをうっとうしく思うルカは、当然の事ながら反発します。

この思春期の男の子と親父の関係性て、万国共通なんかな。
会場は笑いの渦に包まれ、とてもなごやかな雰囲気でした。
(うわさ話好きなカフェの主人達には、ちょっと苦笑。)

ところが、ルカが盗みを働いたあたりから急にシリアスな展開になり、どうなることかとドキドキしました。
自分の事を“詩人”と呼ばせる滑稽なマフィアが登場し、なんとも都合の良いオチがついてしまいましたけど。

ルカが大きな決断をした後、ブルーノが路上でたくさんのルカ達を目撃するシークエンスは結構好きです。
エンドロールの間もオマケの映像がついていましたよ。楽しい一本でした。

ABCホールにて鑑賞。