ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ソウルパワー

soul power

公式サイト音が出ます!

監督:ジェフリー・レヴィ=ヒント
プロデューサー:デヴィッド・ソネンバーグ/レオン・ギャスト
原案:スチュワート・レヴァイン
音楽祭プロデューサー:ヒュー・マセケラ/スチュワート・レヴァイン
編集:デヴィッド・スミス(2008年 アメリカ)

【ストーリー】
アフリカのザイールで行われるモハメド・アリの一戦を彩る豪華ミュージシャンたちの
ブラック・ミュージック・フェスティバルが開催されることが、アリ同席の記者会見で発表された。
出演するのは、ジェームズ・ブラウンやB・B・キングなど大物ミュージシャン。
彼らがザイールのキンシャサに集結し、パワフルなステージを繰り広げる。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

1974年、アフリカのザイール(現コンゴ民主共和国)にて開催された音楽祭「ザイール'74」の
ドキュメンタリ映画です。

「灯かりを消せ。さらにブラックネス」

映画の幕開けは“キング・オブ・ソウル”ジェームス・ブラウンの「ソウル・パワー」♪

60〜70年代のブラックミュージックが好きやったら、見る価値大アリ!です。
映像も音響も思った以上にクリアでしたよ。
もちろん、音楽祭以外の映像も面白くてドキュメンタリー映画としても興味深い作品でした。

アフロアメリカンのミュージシャン達が自分達のルーツ、アフリカの地で音楽祭に出演する、
そのスペシャルな感覚は想像するしかないんですが、熱気はムンムン伝わってきます。
アメリカを発った飛行機の中で、彼らのセッションは盛り上りハイテンション!
サルサの女王セリア・クルースさん、ノリノリです〜。

こんな風にサルサやジャズやロック、ブルース、ファンク、ディスコミュージック、
また民族的なテイストのアフリカンミュージック等が一堂に会する機会は
おそらくこの時が初めてなのではないでしょうか。この音楽祭の開催自体が奇跡的ですね。

B.B. King の“The Thrill Is Gone”去年末にWOWOWで観た時は“枯れた”渋い感じが
前面に出てましたが、この当時はとてもエネルギッシュ! 時代によって味わいが変わる
というのも、オツなものですね。ラリー・カールトンクルセイダーズ)もすごい若い!
個人的には、この映画で知ったダニー“ビッグ・ブラック”レイさんのコンゴがCOOL!!!!!!!!!!

また音楽祭以外では、モハメド・アリの存在感は大きいですね。スピーチも冴えてるし。
アメリカ社会における黒人差別に対しハッキリと物言うその姿には、カリスマ性を感じます。

かつてベトナム戦争への徴兵を拒否した為、ヘビー級王座を剥奪されたアリ。
キンシャサの奇跡」を収めた↓このドキュメンタリーも見なければ。
こちらも長い月日を経た後、公開されたようです。

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シネ・リーブル梅田にて鑑賞。