海角七号/君想う、国境の南 オリジナル・サウンドトラック (2009/12/16) サントラファン・イーチェン 商品詳細を見る |
監督・脚本:魏徳聖(ウェイ・ダーション)
(2008年 台湾)
公式HPはこちら(音が出ます!)
【ストーリー】
日本統治下の1940年代の台湾で、若い日本人教師が、台湾人女性で日本名を小島友子という教え子と
恋に落ちるが、終戦を迎え教師は帰国せねばならず、友子に船上から思いをつづる。
60年後、ミュージシャンの夢敗れ、郵便配達のアルバイトをしている青年アガ(ファン・イーチュン)が、
郵便物の中に日本統治時代の住所「海角七号」あての小包を見つける。(シネマトゥデイより転記しました)
台湾の人達が日本人に期待することとはなんだろう。
一番近くに感じる外国は、台湾です。「外国」である事には間違いないんですが、
琉球諸島を訪れる時に感じる感覚、それに近い気がします。やっぱりその気候・風土のせいでしょうか。
もう十年以上前になりますが、高雄の南にある「小琉球」という島に2〜3泊した事があります。
海は綺麗やけど泳げるポイントもあんまりなさそうで、本当に素朴な所でしたね〜。
それでも屋台っぽい店の料理はおいしかったなぁ。
数回訪れただけなのに親しみを感じるのは、台湾人の友人がいるせいもあると思います。
台湾の人は気さくで陽気な人が多い気がするし、ノラ犬ものんびり街中を歩いてるしなぁ。
そういえば、台北は都会やけど香港のようなヨソヨソしさが無いのも不思議です。
さて映画の話ですが、音楽の持つ力ってやっぱり大きいなぁと感じさせられました。
過去の手紙の行く先を捜すという縦糸と、主役二人の恋物語という横糸がうまく織られてない気がして、
物語的にはあまりピンとこなかったんですが、中孝介さんも一緒になって歌ったコンサートのシーンで
結果オーライという感じでしょうか。お爺ちゃんの月琴によって素敵な音楽に仕上がってました。
主役二人の物語よりも、脇役の人達がユニークで気になりました。
ワケありげな客室係とその娘(この女の子の小生意気で風変わりな雰囲気が良かった!)、
交通整理をする警官の親子(この親子の奏でる音楽はすごくイイ!)、
カエルと車屋の奥さんの関係(この奥さんが色っぽい〜!)等など。
それぞれの登場人物の話をもっと広げて、群像劇的な感じにした方が個人的には好みかも。
細かい事はいいかなと思わせる、そんなおおらかさを感じる作品でした。
主演の田中千絵さんは、メイクアップアーティスト、トニー・タナカさんのお嬢さんなんですね。へぇ〜!
梅田ガーデンシネマにて鑑賞。