ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

12月第2週・第3週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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「台湾、街かどの人形劇」

台湾の人間国宝で布袋戯の人形遣い・陳錫煌(チェン・シーホァン)さんを追ったドキュメンタリー。
チェンさんの手の動きも素晴らしいけど、その顔、表情がとてもいいんだなー。台湾の下町っぽい通りとそこに住む老爺達を見てるだけで頬がゆるむ。
同じく人間国宝であった父・李天との確執などにも触れられていたが、そこはなんとなくモヤモヤして消化できなかった。

芸能文化の伝統を継承することの難しさと、衰退していくことの寂しさを感じる映画。
ふと「文楽」を応援したい、久しぶりに国立文楽劇場にも足を運びたいと思った。


12月第2週・第3週から大阪市内で公開される映画、その中から気になる作品をピックアップします。

 

【12月第2週】


「再会の夏」
“The Red Collar”
12/13(金)〜 テアトル梅田 にて上映
第一次世界大戦後のフランス、美しい片田舎で主人を待ち続ける一匹の犬と勲章にまつわる物語。
ベストセラーを原作に、監督・脚本はジャン・ベッケル


「<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事」
12/13(金)〜 テアトル梅田 にて上映
「この世界の片隅に」を手がけたアニメーション監督・片渕須直を追ったドキュメンタリー


「2人のローマ教皇」
“The Two Popes”
12/13(金)〜 シネ・リーブル梅田 にて上映
ベネディクト16世とフランシスコ、2人のローマ教皇の友情を、実話に基づき描き出す。
アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライスが主演
またしてもNETFLIXだけど、映画館で見たい。


「家族を想うとき」
“Sorry We Missed You”
12/13(金)〜 シネ・リーブル梅田 にて上映
イギリス、ニューカッスルに住むある家族を通し、労働問題とそれが家族に及ぼすひずみを描く。
前作「わたしは、ダニエル・ブレイク」同様、厳しい現実を感じさせる内容なんだろうな。。。


「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」
“L'incroyable histoire du facteur Cheval”
12/13(金)〜 シネ・リーブル梅田 にて上映
19世紀末、フランスの田舎町に住む郵便配達員。
彼が愛娘のため、33年かけたった一人で築いた奇想の宮殿とは。
観る前から、好きなタイプの映画の匂いがプンプンする!


「去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版」
“L'annee derniere a Marienbad”
12/13(金)〜 シネ・リーブル梅田 にて2K上映
アラン・レネ、1961年の作品
劇場で観る度、何分か意識飛んでしまう映画(笑)
にもかかわらず、その美しさと独自の世界観には惹かれる。


「少女は夜明けに夢をみる」
“Starless Dreams”
12/14(土)〜 第七藝術劇場 にて上映
イランの少女更生施設、少女たちが施設に入ることになった背景と過酷な現実を映し出すドキュメンタリー
トレーラーを見る限り、辛い映画だと思う。
でも、見ずにはいられない感じ。


【12月第3週】


「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」
12/20(金)〜 テアトル梅田、TOHOシネマズなんば にて上映
「この世界の片隅に」に、新たなシーンを追加した長尺版。
そういえばドラマでは、遊郭のリンとの交流がありました。
このあたりも、追加されてるみたいですね。


「ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」
“Dolphin Man”
12/20(金)〜 シネマート心斎橋 にて上映
伝説の素潜りダイバー、ジャック・マイヨールの人生に迫るドキュメンタリー。


他にも

「ゴーモン 珠玉のフランス映画史」
12/20(金)〜 シネ・リーブル梅田 にて上映
世界最古の映画製作会社「Gaumont(ゴーモン)」
その歴史を辿るべく、時代を超える傑作14作品を一挙上映!
ジャック・ベッケルの「幸福の設計」(1947年)や、ドライヤーの「裁かるるジャンヌ」(1928年)、オータン=ララの「パリ横断」(1956年)など、見逃せない作品だらけ

 

「ハッピーアワー」
「新世界の夜明け」
「Fly Me to Minami 恋するミナミ」
12/21(土)〜 シネ・ヌーヴォ X にて上映

「アラン・ロブ=グリエ特集」
幻の映画監督作6本一挙上映!
12/21(土)〜 シネ・ヌーヴォ X にて上映

↑ 見たいけど、 X は椅子がしんどいなぁ。。。


今週は、9万3000時間もかけ、後にフランス政府指定の重要建造物となった奇想の宮殿を作った郵便配達員の話が、何と言っても気になる。
ケン・ローチ作品やイランのドキュメンタリー、ローマ教皇の対話なども、見られる数には限りがあるので悩ましい