ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

マイケル・ジャクソン THIS IS IT 5・6・7回目 ムーンウォーカー

前回これで最後といいつつ、またまたあげてしまいます。(^-^;A
この映画について書き残しておきたい事が色々あり、私自身の為に記録しておこうと。
ついでに“ムーンウォーカー”についても少しだけ。今回も、もちろんネタバレです!

マイケル・ジャクソン THIS IS IT 「1回目」「2回目」「3・4回目」の感想はこちら。

「歴史に残る集会へようこそ。わが国の歴史に残る、自由のための史上最高のデモです」
(“History”のアナウンスより)

土曜日はTOHOシネマズなんばにて友人3人で鑑賞。
友達の一人は旦那様の方がMJファンなのに、前回鑑賞後話があまり盛り上がらなかった
(旦那様の表現力の無さから)と前々から不満を漏らしておりました。
そんな思いがあったせいか鑑賞後にお茶したカフェドミンガスでは「そろそろ閉店です」の
声を聞いてもまだまだ話し足りないようで。。。。確かにMJ話は尽きないよね。

皆さん、私とは色々と違う好きなポイントがあるようで。
Y 「グリーンスクリーンの前で円陣になりMichael が先導して踊るところ!」
A 「ビートイットの“マッチョメェン”の部分はいつ聞いてもうける〜」等など。
私の今回のツボは、ダンサーに“トースター”のコツを教えるオルテガさんの
「アドレナリン、ベイベー」とMichael の「オルテガ、オルテェガァ」です。

日付は変わって梅田ブルク7にて鑑賞。レディスデイという事もあってかまだまだ大入りですね。
「E.YAZAWA ROCK」の予告編を見てちょっと複雑な気持ちになる。矢沢さんは60歳で現役!

少しネガティブな感想も記しておきたい。映画の評価というよりは、
あくまでも個人的好みに関して。

私自身が以前からあまり好きでない“Thriller”“Beat It”“Earth Song”の3曲。
これが見事に全部セットリストに入ってます(入ってて当たり前な曲ですが)。

“Beat It”は単純に曲が好みじゃないというだけで映像は楽しい、うん。
「クレーン(Cherry Pickerって言うんですね)にマイケルが帰ってきた」というオルテガの
言葉にジンとくる。

“Thriller”は3D版の映像(これ、コンサートでは観客がメガネをかけて
飛び出す映像を楽しむという事だったんでしょうね)のメイキングが面白いし、
そこから“Threatened”への流れもカッチョいいし、飽きない。

“Earth Song”は、Michael が皆に伝えたいと言い続けていたメッセージそのもので、
特に今回のコンサートの大きな目的の一つだとオルテガも語ってます。
これがっ!苦手なんですよ私は。曲自体が苦手なんですね、きっと。
こういうメッセージ性のある歌は、逆にサラッとクールなメロディの方が
個人的には好きですね。歌い上げられしまうと冷めてしまう自分を感じる。
やっぱりあまのじゃくなんやねー私は。

キャタピラがせまってくるという演出もうーん、あまり好みじゃないし。
ヒストリーツアーでも、兵士がかまえる銃口をMichaelがそっと下ろし
少女が花を差し出すという演出がありましたが、それと同じ苦手感があります。
好き嫌いは別として、こういう真っ直ぐな方法を見ていると、
Michael Jacksonって人はひねくれたところのない純粋な人なんやろなぁと思いますね。

いずれにしろ非常に影響力のある人がメッセージを発するという事自体は、
素晴らしい事だと思います。

という訳で、その次にくる“Billie Jean”はホッとすると同時に単純に音楽そのものが
楽しめてウキウキする。リハの段階でまだまだ未完成なビリージーンでしたが、
新しいダンスも含めて何回観ても心おどる。

“Man In The Mirror”みたいにただ歌ってくれるだけで、メッセージは充分伝わる。
私はそう思うんやけどな。 “Stand up and lift your self, now!”“Make that change.”

そして、映画館で「ムーンウォーカー」観て気が付いたのが、この映画のオープニングと
「THIS IS IT」のラストが同じ!だという事。

ムーンウォーカー [DVD]ムーンウォーカー [DVD]
(2009/07/08)
マイケル・ジャクソンジョー・ペシ

商品詳細を見る

監督:ジェリー・クレイマー/コリン・シルヴァース
製作総指揮・原案:マイケル・ジャクソン
(1988年 アメリカ)
【ストーリー】
大スター、マイケル・ジャクソンマイケル・ジャクソン)には、誰にも知られていない秘密があった。
歌やダンスで世界中を魅了するマイケルは仮の姿、本当のマイケルは愛の守護神コスモから
遣わされた使者、ムーンウォーカーだったのだ。ある日、子どもたちとピクニックに出掛けた
マイケルは、偶然にも子どもを狙う悪の組織の存在を知り…。(シネマトゥデイより転記しました)

この冒頭のコンサート部分は、劇場で観るとやっぱりいいですね。DVDとは違う臨場感がある。
観客とMJの熱さが伝わり、“Man In The Mirror”が心に深くしみます。
「THIS IS IT」はあくまでも“リハ”なんやとあらためて感じさせられる。
本番に勝るものなしですね、やっぱり。

物語に入るまで、ショートフィルムこんなに入ってたっけ?というくらいMJ漬けで
やっぱりこれはファン向きの作品ですね。映画としてのB級感は否めない。
窮地に立たされたMichaelが「考えがある」と言う場面で、「どーせろくな考えじゃないやん!」と
いつも心の中で突っ込む私がいます。(^-^;A

「THE WIZ」では才能をかなり発揮していたMichael なので、これ以降Michael Jackson という
存在とかけ離れた全く新しい役での映画作品がなかった事は残念。

それでもこの時代のMJをみると、色々と感慨深いものがありました。
ここはひとつ、私もラッキースターにお願いしてみようか〜などと一瞬思ってしまう。
そしてラストの“Ladysmith Black Mambazo”の歌にはしみじみとさせられる。

なんばパークスシネマにて鑑賞。 

(おまけ)
「THIS IS IT」の“Smooth Criminal”用につくられた映像。この中で使用されていた
映画はいくつかありますが、その中でわかっているものだけ上げておきます。
フィルム・ノワールに詳しくないので、映像を見ただけではよくわかりませんでした。
クレジットから拾ったこれらの他にも、いくつかの作品が使われていたようです。

ギルダ [DVD]ギルダ [DVD]
(2006/12/20)
リタ・ヘイワースグレン・フォード

商品詳細を見る
三つ数えろ [DVD] FRT-013三つ数えろ [DVD] FRT-013
(2006/12/14)
ハワード・ホークスハンフリー・ボガード

商品詳細を見る
  
孤独な場所で [DVD]孤独な場所で [DVD]
(2007/04/04)
ハンフリー・ボガートグロリア・グラハム

商品詳細を見る
東京ジョー [DVD]東京ジョー [DVD]
(2007/07/25)
ハンフリー・ボガート.早川雪州.アレキサンダー・ノックス

商品詳細を見る
ヒズ・ガール・フライデー [DVD]ヒズ・ガール・フライデー [DVD]
(2006/12/20)
ケイリー・グラントロザリンド・ラッセル

商品詳細を見る

追記:
今日は、うちの相方と2回目のIMAXシアターを体験してきました。
G列と前の方だったせいか、前回よりも更にスクリーンの大きさと画質のクリアさに感動。
ただ、初めてこの映画を観る場合だとこの席でも字幕が端すぎて見づらいかもしれません。
それと、高画質で録られているシーンはむちゃくちゃ綺麗なんですが、
元々の画質が悪い映像等は逆にピンボケに見えてしまい、
その差が激しく感じられます。
今までよくわからなかった一人一人の表情まではっきりわかって、霧が晴れた感じ。
あの日本人ダンサー、ケント・モリさんがオーデションシーンに2回映ってるのも
今回はバッチリわかりました。

“Smooth Criminal”で映し出される予定やった映像のラストなんかは、
3Dメガネをかけてなくてもガラスの破片が本当に飛んできそうな迫力でした。
上映前に「クリスマスキャロル」の予告編を観ましたが、このシアターでメガネ着用の
3D映像みたらすごく楽しそうです。

「THIS IS IT」は所詮リハですから、全く完成形ではないわけで。
MJの仕事に対する真摯な姿勢、そのチャレンジ精神、プロデューサーとしての心配り、
ダンスの練習シーン等、リハならではの楽しい映像が盛りだくさんで楽しいんですが、
やっぱり本当のライヴ映像をこのIMAXシアターで見てみたいです。
ブカレストライヴの上映、今なら結構それなりに集客できる気がするんですが。
大画面で楽しみたいなぁとつくづく思います。

109シネマズ箕面にて鑑賞