ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ココ・シャネル

監督:クリスチャン・デュゲイ
(2008年 アメリカ/イタリア/フランス)

【ストーリー】
1954年のパリ。空白の15年を経てファッション界に戻り、復帰コレクションを用意したココ・シャネル
シャーリー・マクレーン)のオートクチュール店には、たくさんの評論家や顧客が集まった。
(シネマ・トゥデイより転記させていただきました)

きれいにまとまったガブリエル・シャネル

シャネルというブランドと私との出会いは、小さい頃にさかのぼる。
母の鏡台にあったシャネルNo.5の香り。子供ごころに変な匂いだなぁ〜と。
大人になれば変わるのかと思いきや、あーゆー匂いは今も苦手。
合成香料の入った香りは生理的になんだかなぁという感じがある。
ネロリだったら、シンプルにネロリだけの香りがいいよ。
エレガントなファッションでも、香りは青くというミスマッチさが個人的には好き。

服飾の学校に行ってた頃、シャネルのデザイナーは
すでにカール・ラガーフェルド(彼もすばらしい才能ですね)に変わっていて、
彼の担当するブランドという印象が強いですね。
ココ・シャネルについては過去の偉業を少し勉強しましたが。

それでも、ジャージー素材の婦人服やエレガントなブラックファッションの実現、
ツイード素材のスーツ等当時では考えられない様な
型にはまらないところに彼女の意思の強さが感じさせられます。
映画の中でもドーヴィルでのマリン・ルックが可愛いかった。

正直、彼女の恋愛には興味ないし、アーサー・カペルとのシーンも少々長いなぁとか
感じてしまいましたねー。ちょいメロドラマ風。
それでも、バルボラ・ボブローヴァはなんだか好感のもてる女優さん。
シャーリー・マクレーンはさすがに上手いけど、意外性は全く無し。
現実のココ・シャネルは私の中ではもっと意地の悪いイメージ。
シャーリー・マクレーンだとちょっと可愛いイメージが強い気がしました。

そーいえば、彼女は「あなただけ今晩は」でもフランス人(娼婦)役でしたね。
あの映画ではフランス人に見えなくても全く問題なかったんですけど、
今回、入り込めない要因のひとつになってたかもしれない。

第二次世界大戦中のナチスへの接し方については描かれてませんでしたが、
あえて描かなかったというよりは、まとまりに欠くからでしょうか。
確かに話がちらばってしまう気もしますが、個人的にはその変が気になる。

そういえば、最近パリコレの映像でちらっとみかけたカール・ラガーフェルド
とってもスリムに小さくなっていて時代の移り変わりを感じさせられました。

梅田ガーデンシネマにて鑑賞。