ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

阿波DANCE

阿波DANCE阿波DANCE
(2007/07/23)
橘 かれん

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監督 長江俊和
(2007年/日本)

【物語のはじまり】
ヒップホップ・ダンスの得意な茜(榮倉奈々)は、
両親が離婚したため、東京から徳島の高校に転校する。
ある日、高校にダンス部があると知って部室を訪ねると、
それは阿波踊りに青春をかけるコージ(勝地涼)らが作った
阿波踊り部だった。

テアトル梅田にて鑑賞。

冒頭の榮倉奈々のダンスが、ちょっと苦しい所ですねぇ。
とてもニューヨークで云々という次元ではないと思いました。
という事で、ちょっとイヤな予感が。。。

話が鳴門に移って、阿波踊り部4人組。
おバカなノリで、意外になかなか楽しいかもと
ちょっと希望が見えてきた。

ほんでもって、結果としては、ヒジョーに惜しい!
勝地涼さんを初め、なかなかいい役者さんが出てるし
アイデアも悪くないのに、ちょっと安易に走った感じ。
脚本をもうちょっと練って欲しかったなぁ。
茜の生い立ちや苦悩が今ひとつ伝わってこないですね。

それと、ほしのあきさん結構好きですけど、
そのまま映画に出したらアカンやろ、と思ってしまいました。
作品の質が落ちて、薄っぺらくなる(ファンの人ごめんなさい)。
やっぱり「映画」というからには(テレビドラマは100歩譲っても)、
ちゃんと演技の出来る人を使って欲しい。高樹沙耶さん位には。

それにしても、勝地涼さんには感心しましたねぇー。何がって、
「俺達、親友やろ!」なんてクサいセリフがピタッとマッチしてしまう。
どうしようもないセリフでも、なんか浮かないというのがビックリ。
演出と思えるコージのダサダサファッションも彼のものになってたし。
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の時も思ったんですが、
非常に器用な俳優さんですね。岡田義徳さんも良かった。

若くてもこういうキラッと光る才能を持った役者さんが観られた事は
よかったですぅ。瀬戸内海をバックにした美しいシーンも素敵。

もうちょっと阿波ダンスそのものに重点を置けば
良かったんじゃないでしょうか。ほんでもって、
阿波ダンスのシーンで終わる方が好感が持てる。
それと、ダンスのクオリティには難あり!残念!