公式サイト:http://www.zaziefilms.com/4inochi/(音が出ます!)
監督・脚本:ミケランジェロ・フランマルティーノ
製作:マルタ・ドンゼリ、グレゴリオ・パオネッサ、スザンネ・マリアン、フィリップ・ボベール、
ガブリエラ・マンフレ、エルダ・グイディネッティ、アンドレス・ファエフリ
撮影:アンドレア・ロカテッリ
美術:マシュー・ブロウサード
衣装:ガブリエラ・マイオロ
編集:ベニー・アトリア、マウリジオ・グリロ
音楽:パオロ・ベンヴェヌッティ、シモーネ・パオロ・オリヴェロ
音響効果:ダニエル・イリバレン
(2010年 イタリア/ドイツ/スイス)
原題:LE QUATTRO VOLTE
※ネタバレ含みます。
【ストーリー】
南イタリア・カラブリア州の山村、ヤギの世話をする年老いた牧夫は教会のほこりが病を癒やすと信じ、
それを水に溶いて飲み続けていた。長年そんな暮らしをしていた彼が息を引き取った翌日、
入れ替わるように一匹のヤギが誕生する。初めての放牧で溝にはまり、
群れからはぐれたヤギはあてもなく山中をさまよい、大きなもみの木の下で眠りにつく。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)
こんもりとした半円形の物体からモウモウと上がる煙。その表面をたたく男達。
無知は私は、作品の後半でコレがいったい何かを知る事になるのですが。
まるでドキュメンタリーかと感じさせる淡々とした映像展開。
長回しでセリフもなく、時に眠気に誘われますが、何かが起こりそうで目が離せない。
不思議な緊張感。
牧夫、子ヤギ、木、炭とそれぞれの終焉や誕生を追いながら、
南イタリア・カラブリア、山の村の生活が映し出されます。
見上げた空には、山羊のヒゲのような形の不思議な雲が浮かんでたりする。
実験的、ある種挑戦的な映画ですが、見ている側の五感が刺激されます。
なんだか、新しい喜びというか映画の可能性を感じさせる作品です。
ちゃんと劇場で観ることができて、良かった。
「ミツバチの羽音と地球の回転」でテーマとなっていた“持続可能”な生活がここにはあります。
十三 第七藝術劇場にて鑑賞。