ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ルンバ! / アイスバーグ!

rumba

公式サイト

〔アイスバーグ!〕
監督・脚本:ドミニク・アベル、フィオナ・ゴードン、ブルーノ・ロミー
撮影:セバスティアン・コーペル
美術:ローラ・クーデール
メークアップ:ナタリー・ド・ヘン
サウンド:フレッド・ミールト、クリスチャン・マナイム
編集:サンドリーヌ・デーゲン
音楽:ジャック・ルーリー
助監督:ジュリアン・シガラス
(2006年 ベルギー/フランス)
【ストーリー】
ベルギーのブリュッセル近郊、ハンバーガーショップの店長のフィオナは、店の冷凍庫に
閉じ込められてしまう。翌朝、救い出された彼女だったが、なぜか氷の魅力にはまる。

〔ルンバ!〕
監督・脚本: ドミニク・アベル、フィオナ・ゴードン、ブルーノ・ロミー
撮影: クレール・シルデリク
美術: ニコラ・ジロー / ローラ・クーデール
(2008年 ベルギー/フランス)
【ストーリー】
小学校の教師ドムとフィオナは、ダンスが好きで幸せな夫婦。
ある日のダンス大会の帰り道、二人の前に自殺願望のあるジェラール(フィリップ・マルツ)が現れる。

おフランス的テイスト〜。悲しくて可笑しくて、そしてやっぱり可愛い!

監督・脚本そして主演でもあるドミニク・アベルとフィオナ・ゴードンは、
ベルギーのブリュッセルを拠点に道化師として活躍するカップル。
二人と道化師仲間であるブルーノ・ロミの3人で書いた脚本による
長編映画第1作「アイスバーグ!」そして長編第2作「ルンバ!」が
1本分のお値段で続けて見られるなんて、なんて良心的♪

チラシには「セリフがほとんどない、愛の物語をアクション・ギャグで語りきる」とか
チャップリンやキートン、タチの名前があげられていたので
パリ、ジュテーム」のエッフェル塔エリア、マイム・パフォーマンスみたいな感じかなぁと
なんとなく想像してました。このパート好きだったんですよね。
(この時の女性マイム・アーティストはヨランド・モロー)

実際には、想像以上にセリフもあり物語性にとんでいるというか、ちょっとおとぎ話のような展開。
アイスバーグでは、イヌイットの女性が出てきて口上のようなものがあり(この女性の
笑顔がいいですね)、そこから物語が始まります。

一見スラップスティックコメディーのようでも、実はユーモアや皮肉が散りばめられた
ブラックで詩的で大人な面白さ。ポップで可愛いビジュアルも魅力。

「アイスバーグ!」はもう少しコンパクトにまとまってたら、より良かったかなぁ。
ちょっと長かったかも。
「ルンバ」は、時にくどく感じるシーンがあって(例えば火事の時のドムの対応とか)
気持ちがついていけない部分も少しありました。このあたりもうちょっとあっさり描いてもらえれば
言う事ないんですが。二人のダンスが通常のラテンダンスから逸脱しててユニークでよかったし、
シルエットのダンスシーンもグッときただけに惜しい!

ジェラール&ドムの店の看板が可笑しい。ホットドッグ、アイス、ワッフル(さすがベルギー)の
どれもがバッテンで、ドーナツだけの店ってどうなん!
それから、ドムとフィオナみたいにスパゲティを端と端から食べて最後にkissするのって、
なんかマンガチックでやってみたいな〜
それにしても、ドミニクの頭ちっちゃいですね、何頭身でしょう。後ろ姿見てしみじみ思いました。

アベル&ゴードンのサイトもキュート♪
http://couragemonamour.net/courage/bio/bio.html

梅田ガーデンシネマにて鑑賞。