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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「ペコロスの母に会いに行く」 〜記憶は愛だ〜

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公式サイト:http://pecoross.jp/
※音声が出ますのでご注意ください

監督:森崎東
原作:岡野雄一
主題歌:一青窈
企画:井之原尊
脚本:阿久根知
プロデューサー:村岡克彦
(2013年 日本制作 113分)

※ネタバレ含みます

【ストーリー】
原作は、長崎在住の漫画家・岡野雄一のエッセイ漫画
ペコロスの母に会いに行く』。
深刻な社会問題として語られがちな介護や認知症。
でも、主人公のゆういちはこう言います。
“ボケるとも、悪か事ばかりじゃなかかもしれん”。
 (公式サイトより転記させていただきました)

思い切り笑って、最後には思い切り泣かされました。
がまんしても泣けてくるので、劇場の外に出るのがちょっと
恥ずかしかった。

予告を見た時は、岩松了さんのカツラが違和感アリアリだったので、
ちょっと。。。と思ったのですが、そんな事どうでもよくなりました。
(でもカツラの境目、もうちょっとなんとかならんかったのかな?)

ゆういち(岩松了)は、東京から帰省している息子(大和田健介)と共に
認知症の母みつえ(赤木春恵)と家で暮らしているのですが、
次第に母の病状が進み、グループホームに入居させる事になります。
映画はこの現在のパートと、みつえの過去のパートでなりたっています。

現在のパートは、母みつえの介護がテーマですが
ここでのみつえと周りの人達とのかけあいが、とても面白いのです。
現実にはそう面白い事はないはずだと思えるのですが、
朗らかな視点で描いているのが良いなぁと。
それにより、映画として面白くなるというのはもちろんなのですが、
日頃から前向きに明るくとらえる原作者の方の人柄が感じられるようで、
見ていてとても温かい気持ちになります。

また、みつえの子供時代や結婚後の若い時代を描いた過去のパートは、
哀しいけれど、なんともいえない情緒があります。
久しぶりに拝見した原田貴和子さん。彼女は長崎出身なんですね。
方言で演じられる映画では、やはり不自然でなくセリフの出る
俳優さんがありがたいです。実妹の原田知世さんも薄幸な友人役で
出演されていましたが、やはり私はお姉さん派ですわー。

グループホームで知り合う男性役の竹中直人さん、このカツラの展開は
Shall we ダンス?」と同じですね! 最初はチマチマ鬘をかぶっていて、
ある時から開き直るというエピソードがまんま一緒。
これは原作のままなのか、あの映画のネタを使ったのかは私には
わかりませんが。そうそう、グループホームの入居者役では、
そうそうたるベテラン俳優さん達が出演されていました。安定感あります。

「記憶は愛だ」という監督のメッセージどおり、
過去の辛い事は忘れ、愛だけが記憶として残るなんて
とても幸せな人生ですよね。私もそう心がけたいけれど、煩悩だらけです(笑)

ペコロスの母に会いに行く

ペコロスの母に会いに行く

 

こちらの原作では映画よりも先に、今年の2月にテレビドラマとして
NHK BSプレミアムで放送されたようですね。知らなかった!
再放送してほしいなぁ〜。


梅田ガーデンシネマ にて鑑賞。