公式サイト:http://boku9.jp/index.html(音が出ます!)
監督・脚本:森田芳光
(2011年 日本 117分)
※ネタバレ含みます。
【ストーリー】
のぞみ地所に勤める会社員の小町圭(松山ケンイチ)と鉄工所2代目の小玉健太(瑛太)は、
鉄道好きがきっかけで知り合い、仲良くなる。
以前、「探偵はBARにいる」を“昭和なドラマ”と例えましたが、
こちらはまんま、“昭和な映画”でした。
シリーズ化されてきた松竹系コメディ映画の趣があるからなのか。
ご都合主義バリバリで、最後にはあまりにも物事がうまく運んでしまうという展開が
そういった印象を抱かせるのか。
最終的には森田芳光監督の笑いのセンスが昭和的なモノを感じさせるのかも。
伊東ゆかりの「小指の思い出」等、昭和的要素を意識して作られているのかもしれません。
いずれにしろ、軽い気持ちで楽しめる作品ではあると思います。
外国人従業員の2人組のあのノリは、ちょっとベタすぎてついていけなかったりするけど。
鉄道オタクでなくてもそれなりにわかる、列車名にちなんだ登場人物の名前や、
特長ある車両のジオラマ等、なんとなく遊びごころを感じる楽しみがある映画でもあります。
京浜急行電鉄では、映画のロケ地を巡るスタンプラリーが開催されていて、
こういうのも楽しそうだなぁと思います。
飛行機も舟も車も苦手は私はだんぜん鉄道派なんで、列車での旅のシーンは
なんとなくワクワクします。
こういう映画がシリーズ化されるのも良いナァなんて思いました。
主役の二人が飄々とした雰囲気で、好感が持てます。
松山ケンイチさんてスーツを着てると、かえって田舎の人っぽい素朴さが前面に出ますね。
逆に、瑛太さんは何着ててもお洒落さんに見えてしまう。そう思うのは私だけかな?
森田芳光監督のご冥福をお祈りします。
大阪ステーションシティシネマにて鑑賞。