ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ウォー・ダンス 響け僕らの鼓動

監督:アンドレア・ニックス・ファイン
(2007年 アメリカ)

【ストーリー】
2003年以降、アフリカのウガンダ北部では反政府武装組織の活動が激化し、
村落への襲撃や虐殺行為が頻発していた。
生き延びた人々がたどり着いたパトンゴ難民キャンプでは、6万人以上が生活していたが、
キャンプ内にある学校の教師と子どもたちは、年に一度行なわれる全国音楽大会への出場を
目指してダンスの練習を始める。(シネマトゥデイより転記させていただきました)

迫力ある歌声と映像の美しさに感動。アフリカの大地に思いを馳せる。

植民地化による分割後のアフリカの悲惨さを改めて確認し暗い気分になるんですが、
子供達のひたむきな姿と時折のぞかせる笑顔には元気をもらえます。

ちょっと引っ掛かったのは、ベタな演出。こういう描き方をしない方が、
素直にこちらの胸の中に入ってくるのに。
子供の集団誘拐は決して許せない事です。これは一番の問題点かもしれません。
しかしながら、反政府軍だけが悪者という描き方にも少し違和感を感じました。
政府軍が全く虐殺をしていないという確信は私には持てないし。

難民キャンプの子供達がコンテストでみせたダンスは、鳥肌が立つ位素晴らしかった。
それぞれの民族に文化があり、子供達にはそれぞれの才能があるんですね。
音楽や芸術が与えてくれる力を信じる事ができた瞬間です。
それだけにわざとらしい演出がなんとも残念やなぁ。

それにしても、体の中から溢れ出す様なあのリズム感、
そして夕日の美しさは忘れられない。

第七藝術劇場にて鑑賞。