河童のクゥと夏休み 木暮 正夫 (2007/05) 岩崎書店 この商品の詳細を見る (←原作) |
監督・脚本:原恵一
(2007年/日本)
梅田シネ・リーブルにて鑑賞。
【物語のはじまり】
夏休み目前のある日、小学生の康一は川辺のつまずいた石の中から、
亀の化石のような奇妙なものを見つける。石を持ち帰り水で洗うと、
やがて何かが動き出した。何とそれは河童の子供だった。
この映画については、たくさんのブログやホームページで
その素晴らしさについて記されているので、
あまり多くを語る必要もないかなぁと思います。
正直、チラシやポスターで目にするこの映画のキャラクターは
ちょっと嫌悪感感じる(ごめんなさい)タイプだったんですよ。
でもその先入観は、映画を観ると木っ端微塵にくだけ散ります。
クゥも愛おしく感じて。
クゥを取り巻く人達については、お母さんが最初はクゥの事を
「気持ち悪い。近付けないで!」等と言ったり、お父さんが
日和見主義な所もあったりと、徹底したいい人っていうんじゃない
普通さがいいんですよね。
人間の醜さや、大切な事って何だろうと考えさせられるエピソードが
奇をてらう事もなく描かれていて、可笑しかったり涙したり。
(特に犬の「オッサン」には泣かされたなぁ)
方言も効果的に使われていたと思います(ラストに至るまで)。
できれば劇場で観て欲しい!
遠野の川でクゥと康一が泳ぐシーンは清涼感たっぷりで気持ちいい〜。
しかーし、この物語を観終わった後は心も中にも涼しい風が
吹いている事でしょう。なんちゃって (*^o^*)