ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

メルシィ!人生 ★

メルシィ!人生
監督・脚本: フランシス・ヴェベール
(2000年/フランス)

【物語のはじまり】
さえない経理マン、ピニョン氏(ダニエル・オートゥイユ)は
ある日、自分が会社からリストラされる事を知ってしまう。
絶望した彼の前に、隣の部屋に越してきた老人(ミシェル・オーモン)が
現れ、リストラされずにすむ方法があると言うが。。。。

7月28日(土)に「京都みなみ会館」で行われる
「コメディの天才 ヴェベール生誕70年祭」のチラシを観て
行きたい! と思いました。が、4本立オールナイト企画なんですよぉ。
夜にはめっきり弱い(京都という事もあるし)ので、あきらめました。
昼間やったらねぇ。。。という訳で、家でDVD観ようっ!

真面目で、誠実、思いやりのある主人公、
ダニエル・オートゥイユのおちょぼ口がそう思わせるのか、
なんか、さえない感がすごく出てますねぇ。上手いよ。
ジェラール・ドパルデューがマッチョの代表みたいな上司役で
出ていますが、この二人のシーンの間がいい。
レストランでのシーン等、ソワソワした感じが面白い。

ジェラール・ドパルデューという人に関しては、正直、昔は
なんでフランスで人気があるのか全然わからなかったんですが、
年を重ねる毎に段々良さがわかってきた様なきがして、
今は好きな俳優の一人でもあるんです。

他にも「奇人たちの晩餐会」のティエリー・レルミット
「ル・ディヴォース/パリに恋して」にも出てました)や、
ぼくのバラ色の人生」のミシェル・ラロック、
パリのレストラン」のミシェル・オーモン、
「髪結いの亭主」のジャン・ロシュフォール等の
俳優陣が、押し付けがましくない存在感で
この映画を味わい深いものにしてくれています。

その他の傍役もなかなかいい。マッチョなラグビー部員
二人組の会話等、可笑しくって。他にも計算しつくされた
笑いが随所にちりばめられていて、楽しい〜。

なぁーんかね、この主人公好きなんですよ。
いつもなんだか、いごこち悪そうな雰囲気もいい。
観終わった後も爽やかな気分で、すごく好きな作品。