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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々」 〜曇りのち雨時々晴な感じ〜

winwin

公式サイト:http://video.foxjapan.com/movies/win2-movie/

監督・原案・脚本・製作:トム・マッカーシー
共同原案: ジョー・ティボーニ
製作:メアリー・ジェーン・スカルスキー、マイケル・ロンドン、リサ・マリア・ファルコーネ
製作総指揮:ロリ・キース・ダグラス / トム・ヘラー
撮影監督:オリヴァー・ボーケルバーグ
美術監督:ジョン・ペイノ
(2011年 アメリカ 106分)
原題:WIN WIN

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
不況で仕事がなく、何をやってもイマイチさえない弁護士マイク(ポール・ジアマッティ)。
家族の生活費を稼ぐため、高校の弱小レスリング部でコーチをしたり、
違法すれすれのサイドビジネスまで請け負う日々。
そんなある日、ひょんなことから身寄りのない青年カイル(アレックス・シェイファー)と出会う。
(公式サイトより転記させていただきました)

久しぶりに遭遇したジアマッティさん主演の映画が、「扉をたたく人」
トム・マッカーシー監督・脚本という事で、楽しみにしていました。

またまたお疲れ気味なダメ中年男の役って、あまりにも王道な感じなんですけど
この役はジアマッティさんだからこそのリアリティが、やはりありました。

認知症を患う老人レオ(バート・ヤング)の後見人になると、報酬が月額1500ドルというのが、
これまたリアルな額ですよね。高額ではないけれど、生活の足しにはなるという。
極貧な私も、彼の出来心は理解できるなぁ。

でも、なんで老人のお金で介護する人を雇って自宅で生活させなかったんだろう。
もうちょっと上手くやれそうやのに、マイクは弁護士の割には詰めが甘すぎるというか、
シャープさがありません。ここらへんの中途半端さ加減がまた、現実的なんですが。

突然現れた老人の孫カイルは、そっけない態度の内側に母親との確執を抱え込んでいるという
難しい役どころですが、これがデビュー作というアレックス・シェイファーが、
さらっと演じていて印象的です。若い頃のショーン・ペンにちょっと似てる気がします。

カイルが実はレスリングの実力者だと知ってからの、コーチ達のザワめく様子が
面白いですね。テリー(ボビー・カナヴェイル)は若干はしゃぎすぎな感じもあったけど。
アレックス・シェイファーは、実際に高校でレスリングのチャンピオンだったらしいです。
なるほど、すごい板についてるというのは素人目にもわかります。

結局マイクは自分のした事のつけを払わされる訳で、
カイルもスムーズに奨学金を得られず、
決して、めでたしめでたしで終わる話じゃありません。

とは言っても彼らの表情は晴れ晴れとしていて、色んな事から開放された空気感が
漂っています。それに、念願のクロッケーやってるし。
このつつましい感じがいいのかなぁ。納得できる領域に収まってくれてる感じです。

それにしても「ダメ男とダメ少年の‥」という邦題は変でしょう!決してダメ少年じゃないし。

シネマート心斎橋にて鑑賞。