ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

築城せよ!

築城せよ!築城せよ!
(2009/03/24)
原案:古波津陽漫画:米良仁

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監督:古波津陽
(2009年 日本)

2009年の現代の田舎町に、3人の戦国武将がよみがえった。
そのうちの一人の武将(片岡愛之助)は城を建てるという夢を果たせぬまま、
400年前に無念の死を遂げていた。
武将の「築城せよ」との無謀な命令と振る舞いをいぶかしがる町民たちだったが、
築城へのひたむきさにいつの間にか引き込まれていく。
しかし、その土地での工場着工に動いていた町長たちが、
段ボール城を撤去しようとして…。(シネマトゥデイより転記させていただきました)

柱から瓦までダンボールで造られたお城。
水に映るその姿は神々しかった。

いきなりのダメダメ公務員の存在と、破天荒な展開に
一抹の不安を覚えながら見始めましたが。
無理のあるストーリーの割にはなんだか面白かった。
いつの間にか蘇った領主に肩入れしてたんですね。

というのも、片岡愛之助さんが良かったからですよー。
「Beauty うつくしいもの」に時も印象的だった彼のおかげで、
ヘタするとグダグダになりそうな映画にグッと締まりが出る感じなんです。
こちらのお腹に響くその声もここち良い。

ナツキ役の海老瀬はなさんもフレッシュで魅力的。
あと、棟梁の棟梁だというおじいさんやお年寄り連中は作品に
暖かさを加える存在でした。

これを見て個人的には、みんなで一つのモノを作り上げていく感動みたいなものは
あまり感じなかったですけどね。けど、こんなプロジェクトがあったら参加してみたい。

映画である必然性が今ひとつ感じられないというのも
正直な感想ではあるんですが。
連続ドラマとして製作しても、面白いものができそうな感じです。

シネリーブル梅田にて鑑賞。