ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ベティの小さな秘密

監督:ジャン=ピエール・アメリス
(2006年 フランス)
原題:JE M'APPELLE ELISABETH

【ストーリー】
姉の寄宿学校行きと両親の離婚危機を受け、孤独を感じる女の子、
ベティ(アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ)。
おりにとらわれた犬のナッツだけが友だちだったベティは、
ある日精神病院から抜け出してきた青年イヴォン(バンジャマン・ラモン)と出会う。
両親に内緒で、イヴォンを庭の自転車小屋にかくまうベティだったが……。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

ベティの黒い瞳が印象的。
大好きなヴィクトル・エリセ監督の「ミツバチのささやき」の女の子、
アナのキラキラとした大きな瞳を思い出させます。
とはいっても「ミツバチ…」ほど幻想的な作品という訳ではないんですが、
ドキッとさせられる瞬間には小さい頃の恐いような懐かしいような気持が思い出される。
大人になっていくにつれ忘れてしまう繊細な心の揺れ、
そんなものがフトよみがえる様な映画なんです。
いつの間にかベティに心に寄り添って、イヴォンに淡い恋心を抱いたりして…。(=^_^=)

ベティのカーディガン、コート、髪留め等、赤い色が可愛くて素敵。
イヴォンとナッツと共に森を抜ける冒険には、参加したい様な
ワクワクした気持にさせられた。深呼吸したくなる様な自然の風景にも魅せられる。

テアトル梅田にて鑑賞。