ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

北極のナヌー

ほっきょくのナヌーほっきょくのナヌー
(2007/09/27)
ナショナル ジオグラフィック

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↑写真絵本

監督 アダム・ラヴェッチ、サラ・ロバートソン
(2007年 アメリカ)

雪と氷の世界、北極。春になり、巣穴の中からホッキョクグマの母、赤ん坊ナヌーと
双子の弟が顔をのぞかせる。6ヵ月の間何も口にせず冬を越した3頭は、
えさを求めて旅立つ。
ナショナル・ジオグラフィックのチームが、構想から10年をかけて完成させたドキュメンタリー。

なんばパークスシネマにて日本語版を鑑賞。

ホッキョクグマの双子の愛らしい動きに思わずほほがゆるんでしまうオープニングシーン。
同じ年に誕生したセイウチの赤ちゃんの話も同時進行します。
また、その他にもアザラシ、イッカク、ウミガラス等、北極に棲む動物達の生態も紹介。
特にセイウチ達の集団生活のシーンはユニークなものでした。

そんな動物達の成長の様子と同時この作品では、地球温暖化が彼等にもたらす深刻な影響と、
さらには私達の生活もおびやかされる事になるだろうと警鐘を鳴らしています。

稲垣吾郎さんのナレーションは耳障りも悪くないし良かったんですが、
最後の部分はもうちょっとさりげない内容の方が良かった気がします。
あそこまではっきりメッセージ化した文章だと、教育用ビデオの様な
仕上がりになってしまった印象は否めません。
映像がすばらしいものだっただけに、映画としてはちょっと残念かな。