ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

マレーナ

マレーナ
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
(2000年 イタリア/アメリカ)

【物語のはじまり】
1940年のシチリア島。12歳の少年レナート(ジュゼッペ・スルファーロ)は
その日初めて、村一番の美しい女性マレーナ(モニカ・ベルッチ)を見た。
マレーナは結婚したばかりだったが、夫は早くも戦線に送られてしまい、
一人でひっそりと暮らしていた。
そんな彼女に恋心をつのらせていくレナート。。。

ヒロインの悲惨な話が、少年の目を通して語られることで少し緩和されています。
が、あの時代、あの保守的な田舎での話とはいえ、彼女はもう少し
自分の人生を切り開く事が出来なかったのかと、はがゆく思ってしまいました。
その割にはラストのあたりでは、非常に根太い部分を見せつけられるし、
マレーナの人間性が今ひとつわからんかった(美しさは十分わかりましたけど)。

※ここらかネタバレ含みます。

村の人々のあまりにも悪意と偏見に満ちた様子と、
直接マレーナとコミュニケーションを取って救いの手を差し伸べる事をしないレナートに、
彼女が村を去ってしまうあたりまではこの映画に共感できず、少し苛立ってました。
が、それで終わるはずがない。この後のお話があるから
ジュゼッペ・トルナトーレ監督なんですね。
終わりまで観てよければよし、という感じです。

※ここまで。

モニカ・ベルッチ主演「ダニエラという女」は観逃したんですよ。
十三の第七藝術劇場で上映してたのがあっという間に終わってしまって。。
しかたないのでDVDで観るかぁ。