公式サイト:https://i-shimbunkisha.jp/
監督・森達也
企画・製作:河村光庸
音楽:MARTIN
113分/2019年/日本
※ネタバレを含みます
【イントロダクション】
権力とメディアの“たった今”を描いた衝撃の問題作『新聞記者』と同じプロデューサーが、私たちが生きる“今”と“メディアの正体”に警鐘を鳴らす、新感覚ドキュメンタリー!
(公式サイトより転記させていただきました)
ドキュメンタリーといいつつ、監督の主観がかなり入ったエンターテイメント作品という印象
テーマは重いけど
記者クラブ制度なんて、ほんと要らない。
以前から疑問に思ってたこと
内閣官房長官の記者会見は、誰のためのものなのか?
国民の知る権利にこたえるためのものではないのか?
形骸化されていく記者会見の中で、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏さんの存在には注目していた。
が、やはり疑問は疑問のまま残った。
外国人記者達が望月さんを訪ねてくるシーンには、うなづけた。
外国人記者「日本のジャーナリズムは不誠実な方向へ向かっている」
監督「望月さんは当たり前の仕事をしているだけ、なのに何故注目されるのか。
僕も何故こうして彼女を撮っているのか。。。」
確かに、この映画が成立するという事自体、この国の危うさを象徴しているなぁ。
しかし、記者会見における望月さんの質問内容(自分に対する質問妨害に関する事)も、ちょっと違うなーという気もする。
個人的には、記者クラブ主催の定例記者会見は止めて、ちゃんとした情報公開の場を設けるべきだと思う。
少なくても、馴れ合いの関係になっているとしか思えない特定の記者だけでなく、フリーの記者でも取材できるオープンな場が必要だと、普通の感覚では感じるのですが。
これって、少数意見なんだろうか?
それにしても、望月さんには頑張ってほしい。
あのパワー、彼女の食事シーンからその生命力が感じられるようで元気が出た。
恨み言を言うでもなく、諦めず事実を追求しようとするところ、
忙しくてもお洒落には気を遣っているところが素敵。
映画で伊藤詩織さんや前川喜平さんの姿を見られたのも、思いがけず嬉しかった。
今の政権下で何が行われているか、民主主義社会の一員なら様々な角度から情報を精査し「知る義務」がある。
そして、情報に流されず自分の頭で考える必要がある。
ついつい流されてしまう自分を反省し、そんな事を考えさせられる毎日です。
第七藝術劇場 にて鑑賞