ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

2月に見た映画 ちょこっと感想

振り返ると、2月は新作映画をほとんど見てませんでした
鑑賞順で、少しだけ感想を ネタバレしてます

「キャロル」

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公式サイト:http://carol-movie.com/
※音声が出ますのでご注意ください

ケイト・ブランシェット主演ですから、いそいそと見にいきました!
ケイトのゴージャスで上品なたたずまい、ルーニー・マーラの可愛さ、美しいファッションや映像など、見るべき点は多いのですが。。。。
ラブ・ストーリーって何故か乗れない時があって、難しいですね
私には、なんだか奇麗すぎてしっくりこなかったのです
女性同志の恋愛物語でも「アデル、ブルーは熱い色」(2013年)なんかは、文字通り熱くなったんですけどね〜


「サウルの息子」

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公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/saul/
※音声が出ますのでご注意ください

凄まじい

第二次世界大戦時、アウシュビッツのユダヤ人収容所
同胞の人達をガス室に送り、その後の死体処理や清掃などを行う「ゾンダーコマンド」と呼ばれるユダヤ人達の部隊があったのです
数ヶ月間にわたる任務の後、彼らも抹殺される運命にあるので、反乱を起こそうとするのですが。。。。

何も考えないよう、見えるものを見ないようにする
最初の20分で主人公について想像したのは、そんな事でした
見ているこちら側でさえ、感覚を麻痺させないと惨過ぎる状況
画面の端にボンヤリと映る死体の数々を、なるべく見ないようにしている自分がいます

次々と殺しても追いつかないくらいのユダヤ人が大量に輸送されてきて、殺処分に追い立てられるドイツ兵達の精神状態も異常だったと思われます

あの時代のドイツ人(やフランス人やハンガリー人やその他のユダヤ人を迫害した人達)のほとんどが悪人だった訳も無く、人間というものがいかに置かれた状況によってどうにでもなる存在なのかと、今さらながら寒気がします

監督はタル・ベーラの助監督だった人らしく、なるほど余計な装飾もなくシンプルな構成で、見る者の心を揺さぶる映画でした
しかし、しんどい映画です


「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」

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公式サイト:http://sherlock-sp.jp/
※音声が出ますのでご注意ください

イギリスではTV放送されたドラマですから、原則ドラマのファンの人が見に行くモノだと思います
BBCのドラマ「SHERLOCK」を知らない人が見ても、わかりにくい作品なんじゃないでしょうかね〜
ここら辺、配給会社の宣伝方法に問題があるような気がします

私は、面白かった! ので、初日と先日の2回見に行きました
しかし、本編の前後の流される映像は特に必要なかったかな

スティーヴン・モファットとマーク・ゲイティス、二人のシャーロック・ホームズおたくが、少々悪ノリしてやりたい事をやった、という印象
ライヘンバッハの滝のシーンが(笑)
あそこにワトソンを登場させるなんて禁じ手という気もしますが、個人的には一番ウケました

マイクロフト(恰幅のいい彼の太い指が可愛い!)の、モリアーティをウィルスに例えたセリフでピン!ときたのですが、入れ子構造のような話の展開で、結構ややこしい
いずれにせよ細かい事はどうでも良くて、いかにクスッと笑えるツボがあるかが、楽しめるかどうかの別れ目だと思います

ルパート・グレイヴスには、やっぱりコスチュームプレイがしっくりきます

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実はドラマなどで現代劇に出てる彼にちょっとした違和感を感じてたのですが、今回は私の中ですごいフィット感(笑)
話し方も現代版とは少し違ったように感じました
それは、ホームズ&ワトソンにも言える事なのですが
ベネディクトの声、映画館だとさらに聞き惚れてしまいます〜
そして、ヴィクトリア朝時代のワトソンくんはよりコミカルで可愛い(はあと)

しかし、鹿撃ち帽はもういい気がします。こちらはお腹いっぱい


他にも、ナショナル・シアター・ライヴで「夜中に犬に起こった奇妙な事件」を鑑賞したのですが
こちらはすこぶる素晴らしかったので、後日レビューをあげる予定です、たぶん

 

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