ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

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オックスフォードミステリー ルイス警部 S7 第2話「さすらいの君」

これまでの全エピソードがAXNミステリーで放送し終わった「ルイス警部」(Lewis)
当分、新しいエピソードがないと思うと寂しいですね。
しばらくは、録画したモノを再鑑賞して楽しみたいと思います。

今の時点で印象に残っているのが、S7の “The Ramblin' Boy”
プロローグで、この歌をリーアム&ジョニー親子が歌ってました。
邦題「さすらいの君」って意味はあってると思うけど。。。。
とても昭和っぽい響きですね〜

物語をザクッと紹介しときます。
※ネタバレを含みます。結末に触れていますので、ご注意ください

<ピーター・フォークナーの屋敷では食事会が開かれている。
ディナーのテーブルには、ピーターとその妻タラ、タラの弟のウィットビー医師とエマ・バーンズ博士、刑事だったジャック・コーニッシュ、葬儀社のブライアン・ミラーなどがいた。
給仕をするのは学生のリーアムと恋人のルース、厨房にはリーアムの父親ジョニーがいた。
会がお開きになる頃、ジョニーは引き出しの奥から手帳を見つける>
ここら辺からもう、あっやばいな、この人変なモノ見つけちゃったんじゃない?と想像ついちゃいますね。

<ルイスは元相棒・ジャックの妻から夫の浮気について相談を受けている。
その後、連絡のつかないジャックを思いながら川辺にたたずむルイス。
そんな彼を遠くから見つめるホブソンがいた>
この時、ホブソン(ローラ)が待ち合わせしていた相手は誰だったんでしょうか?
過去のボーイフレンド? 今となってはその相手がちょっと気の毒です。

<パブでルイスとハサウェイが飲んでいる。
どうやらハサウェイは、休暇をとってコソボに慈善活動に行くらしい>
ここで「今回はハサウェイはあまり出てこないの〜?」と思ったファンの方も多かったかもしれません。

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確かに彼の登場シーンは少なかったのですが、代わりの新人刑事グレイ巡査のエピソード(最後の最後にわかる)には、心温まるものがありました。
パブの会話でハサウェイはルイスから“too posh”だと言われてましたね。

<壮年の男性の死体が発見されるが、葬儀社が死後の処置を施していたことが判明する。
ルイスは、葬儀社のミラーやウィットビー医師から話を聞き、棺桶の死体が入れ替えられたのではないかと考える。
後に葬儀社の大株主フォークナーの妻・タラの不在を知ったルイスは、実際に焼かれた死体は、彼女ではないかと疑う。
一方、大学の勉強に身が入らないリーアムは、何かに悩んでいる様子>
最初から疑わしい人物が、このフォークナーです。
フォークナー役のPeter Davisonさんは、ドラマなどでよくお見かけする顔です。

<自殺とみせかけた殺人が起きる。殺されたのはウィットビー医師。
フォークナーの家でウィットビー医師について話を聞いているルイス達の前に、取り乱した様子のバーンズ博士が現れる。
彼女はウィットビー医師と付き合っていたが、彼から冷たい扱いを受けていたと言う>
かつて、ウィットビー医師の子供を宿したバーンズ博士の行動はなかなか怪しそうに見えました。
リーアムの恋人ルース(自分の教え子)に執着していたのも、それなりの理由があったという事なんですね。
今回、このエマ・バーンズ博士が一番哀しみを抱えた人物像と言えます。

<フォークナーの妻殺しを疑うルイスは彼を尋問するが、その時妻・タラが警察署に姿を表す。
このタイミングで警察署を訪ねて来たリーアムだったが、タラとの話を優先するルイスに待たされた為、彼は帰ってしまう。
父親からメールで葬儀社に呼び出されたリーアムは瀕死の状態でルイスに発見され一命をとりとめる。
何者かがルースのボートに火を放つが、彼女もルイスに助け出される>
ルイス(ロビー)がボートに救出に行く際、ホブソン(ローラ)の表情が本当に心配そうで、愛情を感じさせました。
今回、ロビー&ローラのシーンが多かったのですが、そのためにもハサウェイは居なかったのかもしれません。

<クロアチアにあるフォークナーの別荘があやしいとにらんだルイスは、ハサウェイに調査依頼の連絡する。
彼が別荘を訪ねると、そこには行方知れずだったジャック・コーニッシュがいた。
棺桶の死体はどうやら彼でもなかったらしい。
この別荘は地元警察に監視されていたようで、そこから大量の覚せい剤(クリスタル・メス)が見つかる>
軽い感じでハサウェイに仕事を言いつけるルイスが面白い〜
現地の慈善活動とやらに、少々うんざりしてる感じのハサウェイの様子も笑える。
ルイスの元相棒ジャック・コーニッシュは、限りなく黒に近いグレーという感じでしょうか。
何故彼が薬に手を染めたのか理解できない、とルイスは言ってましたね。
私が、ドラマ「ブレイキング・バッド」を賞賛できない理由は、覚せい剤を作る主人公がどうしても好きになれないという事もあるんですよね。
面白ければなんでもイイっていう訳じゃないと思うのです。
逆に、ルイスみたいないわゆる「堅物」は大好きです!

ここから先はあまりにもネタバレなので控えさせてもらいますが。
結局は息子を心配する父の気持ちが、最初の殺人を招いた結果に。
犯人像に深みが感じられなかったのが、ちょっと残念でした。
葬儀社のミラーは、Sherlock S3のビル役が記憶に新しいTom Brooke
最近、他のドラマでも見かけた気がします。

過去にグレイ巡査の心の支えとなったルイス警部、
良い人キャラを確認させるエピソードですね。
それ以上に、ロビー&ローラがやっと結ばれた!という意味で記念すべきエピソードになりました。
これまで、やきもきさせられましたからね〜。
その後の二人の熱々ぶりには、嬉し恥ずかしという感じですが。

話は前後しますが、一つ前のエピソード“Down Among the Fearful”
ハサウェイの首コルセット、笑えました。妙に似合ってるから!
なんだか首の長い野生動物みたいです(笑)

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このコルセットが、後々重要なポイントになります。
それにしても、首長族みたいでほんと、なかなかキュートですよね。

 

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