ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「タイピスト!」 〜火花散る! 女の戦い〜

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公式サイト:http://typist.gaga.ne.jp/ 音が出ます!

監督:レジス・ロワンサル
製作:アラン・アタル
撮影監督:ギョーム・シフマン
衣装:シャルロット・ダヴィッド
日本語字幕:松岡葉子
(2012年 フランス製作 111分)
原題:POPULAIRE

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
都会暮らしに憧れて、田舎から出て来たローズ(デボラ・フランソワ)は、
保険会社を経営するルイ(ロマン・デュリス)の秘書に応募。
晴れて採用されるも、ドジで不器用なローズは、一週間でクビ確定に。
「ただしー」と、意外な提案をもちかけるルイ。ローズの唯一の才能(タイプの早打ち)を
見抜いたルイは、彼女と組んで世界大会で優勝するという野望を抱く。
(公式サイトより転記させていただきました)

『ある子供』(2005年)では必死で子供を取り戻そうとする若い母親、
譜めくりの女』(2006年)では復讐に燃えるミステリアス女性を演じた
デボラ・フランソワが主役。久しぶりにスクリーンで再会した彼女は、最高!でした。
シリアスな演技も良かったけど、コメディエンヌとしての才能もあるんですね。

特に、タイピングの早打ち大会で見せる表情がもう笑えて、笑えて。
特に美人という訳じゃないけど、すごくチャーミングなんです。

そんな彼女も、パリのホテルでのシーンはすごくゴージャスに変身してました。
あのシークエンスは、なんだか急に色っぽい展開になってて戸惑いましたが。
相手役がロマン・デュリスじゃなかったら、私ももうちょっと
ロマンティックな気分になれたかもしれません(笑)

公式サイトでは、監督いわく「彼女には脆さと、意地らしいほどぼんやりしたところがあって
そこが魅力だった」とありますが、なるほど!と思いました。
確かに、洗練されてない(ちょっとジャガイモっぽい)部分が残っているのが彼女の魅力かも。
そしてこの役にピッタリです。この映画は彼女の魅力が大きな要素かもしれません♪

タイプの早打ちチャンピオンを、当時の女性の憧れの的、セリブリティのように
描いている演出が上手いですね。
鉄腕アトム」と「奥様は魔女」のテーマ曲を足したような
楽しいオープニングタイトル、1950年代のファッションにもウキウキします。
タイプメーカーの社長と息子の顔がよくに似てたのも面白かった。

どーでもいい事なんですが、ロマン・デュリスって私の一番苦手とするタイプの見た目なのに、
彼の出演映画を見る機会が結構多いなぁ。というかここ10年の主な出演作ほとんど見てる気がします。
それだけ、興味をそそるような映画に沢山出演している、良い俳優という事なんでしょうね。

シネ・リーブル梅田 にて鑑賞。