ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

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「スター・トレック イントゥ・ダークネス」 〜ザ・娯楽大作〜

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公式サイト:http://www.startrek-movie.jp/index.php 音が出ます!

監督・製作:J・J・エイブラムス
原作:ジーン・ロッデンベリ
脚本・製作:アレックス・カーツマンロベルト・オーチー、デイモン・リンデロフ
製作:ブライアン・バーク
製作総指揮:ジェフリー・チャーノフ、デヴィッド・エリソン、
      デイナ・ゴールドバーグ、ポール・シュウェイク
撮影監督:ダン・ミンデル
編集:メリアン・ブランドン、メアリー・ジョー・マーキー
プロダクションデザイナー:スコット・チャンブリス
衣装デザイナー:マイケル・カプラン
音楽:マイケル・ジアッキノ
(2013年 アメリカ製作 132分)
原題:STAR TREK INTO DARKNESS

ネタバレ含みます。

【ストーリー】
西暦2259年。ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)率いるUSSエンタープライズは、
未開の惑星ニビルの探査中に予期せぬ地殻変動に巻き込まれる。
原住民と副長スポック(ザッカリー・クイント)を危機から救うため
重大な規則違反を犯すカーク。地球に戻った彼は船長を解任されてしまう。
同じ頃、ロンドンの宇宙艦隊データ基地が爆破され、多数の死傷者を出す。
その報を受け、サンフランシスコの艦隊本部に招集されたカークたち。
事件の真犯人は艦隊士官のジョン・ハリソン(ベネディクト・カンバーバッチ)と判明、
マーカス提督(ピーター・ウェラー)は直ちにハリソンの捕獲を命じる。
(公式サイトより転記させていただきました)

面白かった!
えっ、もう終わり? と思う程132分はあっという間でした。
冒頭から追いかけられてるし〜、物語の展開が早いから退屈しているヒマはありません。
お涙頂戴的なシーン(カークとスポックの)は若干苦手ですが、割合としては少ないです。
それと、アナログなアクションシーン(殴り合いとか)が結構多いなぁという印象。

Star Trek のテレビシリーズや過去の同シリーズ映画化作品のファンの方とは
多少なりとも捉え方は違うと思います。
私はこのシリーズ自体、ほぼ初体験でしたので。

ただし、J.J.がつくった前作「スター・トレック」(2009年)のDVDは
見ておいたのですが、正解でした。
エンタープライズ号のクルー達に少し愛着がわいてましたから
その分、楽しさが増したと思います。

クルーの中で、一番のお気に入りはスコッティ(サイモン・ペグ)です!
彼が出てくるだけでなんか笑っちゃうし、ペグ兄さん可愛いわ〜。
スコッティにくっついてる異星人も、なくてはならない存在。

この映画、良いなぁと思ったのはシリアスになりすぎない所なのです。
主要人物の中で最初から最後までシリアスだったのは、ジョン・ハリソンと
マーカス提督(ピーター・ウェラー)位だったのでは?

カークとスポックのやりとりも面白いんですけど、この二人、
ブロマンスというよりは、暑苦しい友情に感じてしまうのは
クリス・パインの見た目のせいかもしれません(笑)

クリスはいい俳優だと思います。しかも自分を過信しがちなカークにもすごいはまってるし。
ただし、なんつーかカリスマ性がないというか、その見た目のせいなのか、
深みが感じられないんですよね。ただ単に好みの問題なのかなぁ。

たとえ、主役が好みでなくとも、他の俳優達が皆、魅力的ですから。
ベネディクト・カンバーバッチは期待通りというか、やっぱり声の演技が良かったし、
チェコフ(アントン・イェルチン)は前作以上に好感度アップです。あの独自のなまりも好きだし、
頼りなさそうに見えて何でも出来る子(少なくともJ.J.版では)なのですよね。
クルー達みんな好きだなぁ。ベネディクトが出てなくても次回作も見に行くかも。

かなりご都合主義な展開もなんのその、スピード感のある面白さで無事乗り切ったゾッ
という印象ではありますが(笑)
難をいえば、Star Trek 初心者には、ジョン・ハリソンという仮名を持つ存在が
復讐に燃える要因が今ひとつわかりにくかったような気がします。いや、私だけなのか?

TVシリーズは、もっと会話のシーンが多いとどこかで目にしたので、
ちょっと見始めてみたい気がしています。

TOHOシネマズ 梅田 にて先行上映 2D字幕版を鑑賞。
後日、IMAX版を見る予定なので、追記します。

追記:
IMAXで鑑賞してきました。迫力あるサウンドとクリアな3D映像は一見の価値ありかな。
アトラクション的楽しさと臨場感を求めるならIMAXは良いかも。
ただし、普通の3D上映は見てないので何とも言えません。

後半スポックとジョン・ハリソンの戦いについては、やっぱりちょっと長く感じました。
こことカークとスポックのガラス越しのシーン以外は、中だるみなしです。

そうそう、カークが“コア”のズレを直すところ「最初、あきらかに逆方向に蹴ってたよね」と
一緒に見た友人が言ってました。やっぱり、そこが気になったのは私だけじゃなかったんや〜。
そんな風になんていうか、ツッコミ所も満載でちょっと苦笑してしまう部分も含め、
なんだか愛すべき映画です。

109シネマズ箕面にてIMAX3D・字幕版を鑑賞。

再追記:
IMAXではない3D上映について様々な方のブログを拝見したところ、
画面が暗くてよく見えないという記事をちらほら目にします。
IMAXは鮮明な映像でしたので、お近くにIMAXシアターがある方は少々お値段が高いですが
圧倒的にそちらの方がよさそうです。私は次回、2Dをもう一度見る予定です。
やっぱりレディスデイに1000円で見られるのは、ありがたいですから。