ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「モネ・ゲーム」〜コメディ色の強いコンゲーム〜

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公式サイト:http://monetgame.gaga.ne.jp/ 音が出ます!

監督:マイケル・ホフマン
脚本:ジョエル・コーエンイーサン・コーエン
製作:マイク・ロベル
撮影:フロリアン・バルハウス
編集:ポール・トシル
美術:スチュアート・クレイグ
衣装:ジェニー・ビーヴァン
(2012年 アメリカ 90分)
原題:GAMBIT

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
印象派の巨匠モネ。その代表作「積みわら」の連作には、消えた1枚が
存在したー。英国の美術学芸員ハリー(コリン・ファース)は、
この美術界最大のミステリーと称される消息不明のモネの名画を使った
大掛かりな贋作詐欺を企てる。
(公式サイトより転記させていただきました)

うーん。面白かったんですけど、コーエン兄弟が脚本てことで期待して見ると、
薄味すぎて戸惑ってしまうかも。あえて言うと、コメディ色を前面に出しているところが
レディ・キラーズ」(2004年)に似ている気もしますが、ああいうブラックな展開じゃないし。
そう、ブラックな部分やグロい所が無いのです。不条理感も無いし。
そういう意味では、安全・安心して見られる映画ではあります。

軽妙な音楽とアニメーションを使ったコミカルなオープニングクレジットは、
ピンクパンサーみたいで、結構ワクワク感をあおられます。

この映画は「泥棒貴族」(1966年)をリメイクする企画から始まったようですが、
結局、詐欺師と相棒の女性の話という設定以外はオリジナルのストーリのようです。
泥棒貴族」は未見なのですが、マイケル・ケインシャーリー・マクレーン
主演なので、機会があれば見てみたい。
主役がイギリス人俳優で相棒役がアメリカ人女優というのが、偶然なのか
今作と一致してますね、

今作での、相棒役はキャメロン・ディアス。テキサス娘のキャラはピッタリですが、
こういったキャピキャピした役には、ちょっと無理を感じるようになってきたなぁ。
キャミーも寄る年波には勝てないのねぇ。

途中、ハリーが下半身パンツ姿でホテル・サボイをうろつくあたりは、
わざと古典的な感じにしたかったんでしょうか。
無理矢理面白可笑しくしている感じが少ししたのは、残念でした。

コリン・ファースはもちろん良かったんですけど、
「カルテット!人生のオペラハウス」 の時とは全く違う役柄の、
トム・コートネイがなんだかとてもキュートでした。

TOHOシネマズ 梅田 にて鑑賞。