公式サイト:http://movies.foxjapan.com/rubysparks/
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
脚本・製作総指揮:ゾーイ・カザン
製作総指揮:ロバート・グラフ、ポール・ダノ
(2012年 アメリカ 104分)
原題:RUBY SPARKS
※ネタバレ含みます。
【ストーリー】
天才作家として華々しくデビューしながら、
その後極度のスランプに陥っていたカルヴィン(ポール・ダノ)。
低迷期を抜けるため、理想の女の子“ルビー・スパークス”を
主人公にした小説を書きはじめた彼の前に、
ふいにあらわれたのは現実のルビー(ゾーイ・カザン)だった!
(公式サイトより転記させていただきました)
先週トレーラーを見て一目惚れした映画。さっそく見に行きました、
引きこもりっぽいカルヴィンが、夢に見た女の子ルビーは、
ちょっと気まぐれで複雑な性格の女の子。
オタクな男の子が、そんな彼女に恋をするという設定は
「(500)日のサマー」を連想させます。
ルビーの天真爛漫な可愛さも、ちょっとサマーと似ているような。
と思ったら、両作品は同じスタジオで作られてるんですね。
脚本も担当しているルビー役のゾーイ・カザンが、特に美人というわけじゃないけど
キュートで、カタータイツをはいたファッションも可愛い。
突然現れたルビーとカルヴィンの恋物語、最初はとても
キラキラしていたのだけれど。。。。
カルヴィンがルビーの行動に不満を持ち、彼女を自分の思い通りに
支配しようとするところから、話がおかしくなります。
パーティで再会したカルヴィンの元彼女が彼に対して言った
“自分しか愛していない”という言葉は的を射ていたのです。
カルヴィン役がポール・ダノだから、人とちゃんと関係を築けない
そんな独りよがりで病的な感じが、妙にリアルでちょっと怖い。
同じオタクでも、「キック・アス」のアーロン・ジョンソンみたく
実はかっこいい俳優さんが演じてたらまた違ったののかもしれないけど(笑)
↓
そんなカルヴィンでも、彼が最後にとった行動が
それまでの彼の残酷な態度すべてを打ち消してくれるほど潔くて
後味は決して悪くないのです。お約束的なラストも悪くない。
カルヴィンがタイプライターを打つ姿を見て、この時代に随分クラシックな感じやなぁと
思ってましたが、それにはやっぱり理由があったんですよね。
物語的にはワープロソフトではなく、タイプというのが重要です。
そうそう、タイプを打つ彼の背景に緑の見える窓があってとても気持ちの良いのですが、
私なら自分が窓の方を向くけどなぁなどと考えていました。
ベストセラーを一冊出したら、十年以上もあんなプール付きの豪邸に住めるんでしょうか。
ママの家のツリーハウスが素晴らしかった! あのツリーハウスがあるだけで、
多少気に入らない義父なんか許せてしまいますけどね、私なら。
シネ・リーブル梅田にて鑑賞。