ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「パリ猫の生き方」 〜最強の組み合わせ〜


「パリ猫の生き方」トレーラー

監督:アラン・ガニョル、ジャン=ルー・フェリシオリ
声の出演:ベルナデット・ラフォン、ドミニク・ブラン
(2010年 フランス 70分)
原題:Une vie de chat (A Cat in Paris)

※ネタバレ含みます。

【作品解説】
昼はフツーの飼猫、夜は盗賊の相棒。名猫ディノの冒険!
独特のアート世界で注目されるリヨンのアニメスタジオFolimage最新作。
(「フランス映画祭2011」のサイトより転記させていただきました)

ヨーロッパの中では、漫画やアニメーションの文化が浸透しているイメージがあるフランス。
アニメーションに疎い私でも、フランスのアニメーション監督ミッシェル・オスロ
「キリクと魔女」は一番好きな作品ですし「アズールとアスマール」もすごく良かった。

“猫”と“パリ”、この素敵なワードの組み合わせにも大いにそそられ、
1週間限定のモーニング上映に行って参りました。

センスの良さを感じさせる美術と、音楽と、キャラクター設定など予想通り、
小粋(Parisを舞台にした映画にはこの言葉がつきまとう気がする)な作品でした。
そして、何より楽しいし! 軽快なウィットに溢れていてあっという間の70分です。

毎回思う事ですが、フランス映画は猫の使い方が上手いですね。
泣いているゾエのひざの隙間に、ディノが体を滑り込ませる場面は
ゾクゾクしてしまいます。

吼えて飼い主にスリッパを投げつけられる犬の惨めさと滑稽さ。そこを強調することで、
猫の気高さや能動的な部分と対比させているような感じがします。
いや、犬たちにはもちろん、犬ならではの幸せや可愛さもあるんですが、
やっぱり生まれ変わるとしたら、飼い犬より飼い猫がいいなぁ。

パリの夜景、紫色のグラデーションが美しくてウットリ。
太極拳(?)のシーンや、巨人の登場シーンも面白い。

興味を持ちながらも未だ見ていないこのフレンチアニメも、見ておかなくては!
と改めて思いました。

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不明

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テアトル梅田にて鑑賞。