公式サイト:http://www.alcine-terran.com/margaret/(音が出ます!)
監督・脚本:ヤン・サミュエル
製作総指揮:クリストフ・ロシニョン
音楽:シリル・オフォール
アソシエイトプロデューサー:フィリップ・ボファール
エグゼクティブプロデューサー:エーヴ・マシュエル
撮影:アントワーヌ・ロッシュ
編集:アンドレア・セドラツコヴァ
美術:ジャン=ミシェル・シモネ
(2010年 フランス/ベルギー 89分)
原題:L'AGE DE RAISON
※ネタバレ含みます。
【ストーリー】
毎日仕事に没頭して忙しい日々を送るマーガレット(ソフィー・マルソー)の40歳の誕生日、
公証人と名乗る老人が一通の手紙を届けに現れる。
その手紙は彼女が7歳のころに未来の自分にあてた手紙だった。
両親の離婚など少女時代のつらい思い出を心の奥底に封じ込めてきたマーガレットだったが、
次々に届く過去の自分からの手紙に次第に心を開いていく。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)
封印していた自分の過去と向き合う、キャリアウーマンの
いわゆる“自分探し”的なストーリー。
と、これだけ書くとなんだか陳腐な印象も受けるのですが、
そこは、おフランスならではの味付けとデコレーションで
女子心をそそる作風に仕上がっています。
父親の家出と貧困という現実とは対象的に、というか現実が辛いからこそ、
7歳のマルグリットが描く世界はファンタジックでキュート!
コラージュされたメッセージカードやカラフルな雑貨、レースの切れ端等、
役には立たないけれど心浮き立つようなモノたちがいっぱい詰まった小包。
そんな、7歳のマルグリットからの贈り物が、この映画の印象そのものです。
残念ながら、胸をうたれるような映画ではありませんが・・・。
作品のお手軽感と小ささは否めないといった感じではあります。
(同じ日に「アンダーグラウンド」見た後だっただけに)
それでも、このパステルカラーで彩られた可愛い砂糖菓子のようなセンスは好きです。
同監督作品「世界で一番不運で幸せなわたし」には今ひとつ乗れなかった私ですが、
今作品は、ストーリーもさほど無理なく(リアリティは全くありませんが)、
良い感じでまとまっていると感じました。
ソフィー・マルソーというキャスティングも良かったかも。
シネマート心斎橋にて鑑賞。