ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

タロットカード殺人事件

映画「タロットカード殺人事件」オリジナル・サウンドトラック映画「タロットカード殺人事件」オリジナル・サウンドトラック
(2007/10/17)
ヘルベルト・フォン・カラヤン、 他

商品詳細を見る

監督・脚本 ウディ・アレン
(2006年 イギリス/アメリカ)

【物語のはじまり】
ジャーナリスト志望の学生サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)は、
ロンドンの友人宅に滞在中。遊びに行ったマジック・ショーで、
亡くなったばかりの著名な新聞記者ストロンベル(イアン・マクシェーン)に、
特ダネを明かされる。それはタロットカード殺人事件の犯人に関するものだった。

いい意味でW.アレンらしいコメディに仕上がってる。
あか抜けないメガネをかけたファッションのS.ヨハンソンがめちゃ可愛い。
「マッチポイント」ではメス全開でしたが、今回のようなクレバーでたくましい役にも
なりきっててお見事! アレンのある種のうっとうしさがヨハンソンとのコンビネーションで
面白く仕上がっている感じ。

今回も舞台がロンドンという事で、目でも楽しめるシーンがいっぱいありました。
サンドラの滞在先のお宅のコンサバトリー(サンルーム)が特に素敵。
ドラマや映画でイギリス邸宅のコンサバトリーを見ると
いつもいいなぁとうっとりしてしまいます。

幽霊がキーマンという、ちょっととぼけたW.アレンらしい設定で楽しい。
ヒュー・ジャックマンとS.ヨハンソンが恋仲、しかも舞台でのマジックが絡んで
「プレステージ」を連想させますね。意図した訳ではないと思いますが。
やっぱりここでもイギリスの俳優陣が脇を固めていて観ていて心地いい。
95分というこじんまりした作りも良かった。出演者が楽しんで創っている感じが伝わってきて、
ニヤニヤしている間に観終わってしまいました。

(梅田ガーデンシネマにて鑑賞)